2023年5月 働く電大人 立花嘉一さん

学園広報誌「TDU Agora」2023年5月号から『働く電大人』立花嘉一さんをご紹介します

働きながら学ぶ経験を通して

~はたらく学生入試で入学~

一般財団法人関東電気保安協会
立花 嘉一さん
工学部第二部 電気電子工学科 令和3年3月卒業

経済的な面で大学選択を悩んでいたところ、高校の先生から本学の「はたらく学生入試」を勧められ受験を決めました。昼間の学部よりも費用が抑えられ、入学後も安定して収入が確保できるところに魅力を感じました。
工学部第二部は、社会人など年齢や経験等が異なる学生が多く在籍し、そういった方々との交流も魅力の一つです。学業面でも昼間の学部に比べて学生数が少ないため、先生方の丁寧な指導を受けることが可能です。一方で、学生職員は昼間に働き、夕方から夜にかけて講義を受けます。高校生の頃と比べ自由な時間はかなり少なくなり、生活リズムが安定するまでは大変でした。
私が学生職員として所属していた情報メディア学科演習準備室は、約100台のパソコンの管理や授業の準備、片付けが主な仕事です。最初は分からないことばかりでしたが、先輩方に教えてもらいながら少しずつ覚えていきました。また、春休みや夏休みの間に行うパソコン約100台の更新作業や、オープンキャンパス等のイベントでの業務もあります。

オープンキャンパスの様子

私の学生としての所属は電気電子工学科でしたが、学生職員の仕事を通して学科では学ぶことができない分野について知ることができ、良い経験になりました。また、学業と仕事の両立で計画的に物事に取り組む習慣がつきました。その他にも、新入生歓迎会やオープンキャンパス等のイベントを通して、言葉遣いや対応を学ぶことができました。社会に出てから必要なことを学生の間に身につけることができ、成長できたことは学生職員になって良かったと感じています。
卒業後は、一般財団法人関東電気保安協会で働いています。電気設備の点検が主な仕事内容で、測定器を用いて電気設備の異常を確認します。測定器の中には高圧の電気を使用して測定するものあり、複数人での連携が取れないと感電などの重大な事故に繋がる可能性があります。そのため、何の作業を行うのか周りに伝えながら点検を進めていくことを意識しています。また、測定器が正しく測定できているか確認するために、計器校正をする等の測定器の管理も行なっています。

地絡方向継電器試験

電気設備点検の仕事は、働きながら電気主任技術者の資格取得や、電気設備や法律の勉強が必要です。ここでも工学部第二部で身につけた、働きながら勉強をする習慣が役立っています。その他にも、書類作成等の内勤業務で複数の仕事を受けた際に、仕事の優先順位や取り掛かる時間等を考えて計画的に進めることができるのは、仕事と学業の両立をした経験が活きていると感じています。
現在は現場作業が主であり、お客様と直接関わることがほとんどありません。しかし、経験を積んでお客様と直接やり取りをするようになった際に、電気設備についてわかりやすく説明をすることや、電気事故が起きた時にスムーズに対応ができることを目標に仕事に取り組んでいます。そのためには、大学で学んだ電気の知識や現在の仕事の経験が重要になってきます。これからも大学生の時と同じように働きながら勉強を続けていきたいと思います。

学園広報誌「TDU Agora」Vol.64(2023年5月号) 働く電大人より転載

◆ご意見、ご感想、情報など是非お寄せください。
【編集・発行】学校法人東京電機大学 総務部企画広報担当
120-8551東京都足立区千住旭町5番 
E-mail:keiei★dendai.ac.jp(★をアットマークに換えてください)

関連コンテンツ

その他のコンテンツ