2022年1月 キラリ☆電大生 ミャッ エンダラ スユエさん

2022年1月号からキラリ☆電大生、電気電子工学専攻のミャッ エンダラ スユエさんをご紹介します

技術者を目指しミャンマーから留学

~日本材料学会第7回材料WEEK若手学生研究発表会にて、優秀講演賞を受賞~

ミャッ エンダラ スユエ
(工学研究科 電気電子工学専攻 修士2年)

私は6年前にミャンマーから本学の工学部 電気電子工学科へ入学しました。
本学に入学する前は、ミャンマーのタンリン工科大学の電子工学科に在籍していました。しかしながら発展途上国であるミャンマーには大学での研究環境や設備などが揃っておらず、技術者を目指す者として文面上だけでの学びに将来の不安を感じ、世界でもトップクラスの技術を持つ日本に留学することを決めました。そして初代学長丹羽保次郎先生の「技術は人なり」と言う言葉に感銘を受け、東京電機大学に入学することを決めました。しかし私立大学であるため学費面に不安などがありました。幸いにも当時、ミャンマーの大学長から公益財団法人ヒロセ財団をご紹介いただき、東京電機大学とミャンマー両大学の推薦をいただき入学当初から現在まで奨学金を受給しています。

ミャンマーのタンリン工科大学にて

学部3年時に現在所属するナノエネルギー研究室の佐藤慶介教授と将来を相談する機会があり、私が元々興味のあった医療分野の研究をご指導いただくことになりました。現在は東京慈恵会医科大学と合同研究として、シリコンナノ多孔粒子や表面加工を施したシリコン基板を用いた臨床検査材料の開発の研究を行なっています。近年新型ウィルスの流行により多くの命が危険にさらされている中、早期発見・早期治療が必要不可欠となっています。現在私が行なっている研究は、そのような新しい感染症などの臨床検査にもすぐに対応でき、信頼性も高い新しい診断材料として期待され、この度「日本材料学会第7回材料WEEK若手学生研究発表会」において『優秀講演賞』を受賞させていただきました。

材料WEEK若手学生研究発表会にて、優秀講演賞を受賞

来年度からは博士課程に進学し、引き続き研究活動に励んでいく予定です。私の母国では医学と工学は別物という考えがあり一緒に研究することは珍しいことです。ミャンマーにおいて医工学の第一人者になり、将来、日本とミャンマー両国に貢献できるように頑張っていきたいと思っています。

研究室では臨床検査材料の開発を研究

学園広報誌「TDU Agora」Vol.49(2022年1月号) キラリ☆電大生より転載

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