2021年12月 働く電大人 坂本 結衣さん

2021年12月号から働く電大人、東京都 第六建設事務所の坂本結衣さんをご紹介します

災害の危険から都民の生命と暮らしを守る

~東京都の技術職員として河川を設計~

東京都 第六建設事務所 工事課 河川設計担当
坂本 結衣さん
2019年3月 理工学部 建築・都市環境学系卒業
(水理・環境研究室)

監督する現場で

具体的な将来像を探して

私は大学を選ぶに当たって、具体的な将来像がなかったため、志望校や学部を選ぶのにかなり苦労しました。どちらかと言えば理系に興味があるかな?という軽い気持ちで進学先を調べ始め、空間を創ることが出来る建築や土木の分野が気になり、どちらも学ぶことのできる本学の理工学部建築・都市環境学系を受験しました。入学して専門分野を学ぶうちに、土木の分野により興味を持ちましたが、具体的な将来像はまだ見つかりませんでした。

インターンシップで見学した奥多摩湖の峰谷橋

大学3年生の夏に、学んでいる分野をどのような仕事に活かすことができるのかを知りたいと思い、インフラ企業、ゼネコンなどの企業や自治体のインターンシップに参加してみることにしました。そこで、様々な現場を見学し、働く方々と話す機会を通して、どんな仕事があるのかを知ることができました。インターンシップは将来像を描くために必要な材料を集める場として、とても良い体験でした。
その中で、将来働くことになる東京都のインターンシップに参加し、河川や橋梁事業の現場見学や業務の体験を通して、自治体が、計画から現場まで、都市づくり全体に関わる魅力溢れる仕事をしていることを知りました。また、この首都東京で、先進的な都市の未来を描く仕事がしたいと思うようになり、東京都を志望しました。

技術者として

現在は、主に監督や設計などの視点から河川事業に携わっています。初めて工事監督をした現場の完成した景色を見た時は、自分も都市づくりの一部に関われていることを実感し、とてもやりがいを感じました。災害の危険から都民の生命と暮らしを守るとともに、潤いのある水辺の形成や、河川利用の推進などを通じて良好な河川環境が創れるよう、技術者として成長していきたいと思っています。

初めて監督した毛長川の工事完了写真

後輩の皆さんへ

なかなか将来像が描けず、不安になることも多々ありましたが、様々な人と話したり、現場を見ることで、徐々に自分の進みたい道が見えてきました。夢は自分から動かないと見つかりません。大学はその挑戦の背中を押してくれる素晴らしい場所です。焦らず、大学での日々を大切に過ごしてください。

お世話になった中井正則教授と卒業式で記念撮影

研究室対抗スポーツ大会にて

学園広報誌「TDU Agora」Vol.48(2021年12月号) 働く電大人より転載

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