2021年10月 キラリ☆電大生 農かがく

2021年10月号からキラリ☆電大生 子どもたちに向け科学実験教室を行っている「農かがく」をご紹介します

自然を大切に想う心を育む

~子供たちに科学の楽しさを伝える実験教室を開催~

石田 やや香
(理工学部 生命科学系 4年)

オンライン実験を行った農かがくのメンバー 前列右が筆者

農や自然を大切にする心を育むために

私が所属している「農かがく」では、さいたま市にある農園「ファーム・インさぎ山」を会場に、定期的に小学生の子供たちを対象とした科学実験教室を開催しています。「農や自然を大切にする心を育みたい」という思いの元、農家さんのお話や農作業体験からヒントをいただきながら、本学 埼玉鳩山キャンパスの学生が講師となり、子供たちと一緒に実験をしています。これまで、野菜に含まれる酵素の力を使った野菜ロケットの実験や、片栗粉でダイラタンシー(強く握ると固体のようになり、握るのをやめると液体のようになる)をつくる実験など幅広い分野の実験を行いました。

オンライン実験教室の開催

野菜を用いた密度の実験

新型コロナウイルスが流行してから、これまでのような形式での実験教室の開催が難しい状況になり、活動の休止を検討しました。しかし、学校では感染防止のために子供たちが理科の実験をする機会が失われているという現状を知り、オンライン実験の開催を決定しました。初の試みであったため不安な点も多く、様々な困難に直面しましたが、学生メンバーで協力し、農かがくのOB・OG、社会人の力も借りながら入念なリハーサルを経て本番を迎えました。

本番は、約10名の子供たちが自宅から参加してくれました。キャベツやにんじんなどの野菜を用いた密度の実験を行い、それぞれの野菜が水に浮くのか沈むのかを一緒に予想しながら実験を進めていきました。子供たちは、こちらの問いかけに画面に向かってポーズをすることで答えてくれ、実験の結果がわかると驚くような表情や笑顔をたくさん見せてくれました。終了後は「楽しかった!」「びっくりした!」という感想をもらい、コロナ禍においても可能な形で科学の楽しさを伝え続けていきたいと改めて思いました。

今後の活動

現在は、2回目のオンライン実験教室の開催に向けて準備を進めています。新型コロナウイルスによる影響は今後もしばらく続くと思いますが、一人でも多くの子供たちに農や科学の魅力を伝えるためにこれからも活動を続けていきたいと思います。

リハーサルの様子

画面の様子をチェック

学園広報誌「TDU Agora」Vol.46(2021年10月号) キラリ☆電大生より転載

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