システムデザイン工学部 情報システム工学科 私の4年間のステップ(4)

手を動かす学びを中心とした本学の実学尊重の精神に魅力を感じました。新設の学部でしたが、高校で学んできた情報工学を、最先端のカリキュラムでより深く学びたいと思い志望しました。

入学早々、ものづくりの楽しさを実感

前期の「ワークショップ」では、7~8名で班をつくり、キャタピラの上にRaspberry Pi(ラズベリーパイ)というシングルボードコンピュータを乗せて走行するラジコンを製作。機能を付加することも課題だったため、底面に落下防止用の距離センサーを取りつけ、さらにWebカメラを搭載してスマートフォンに映像を転送しながら遠隔操作をする工夫を取り入れるなど、ものづくりの楽しさを実感しました。また、役割分担や意思の疎通など、今後チームで取り組むうえでの貴重な経験も積めました。

メンバーで役割分担しながらRaspberry Piでラジコンをつくる。メンバーで役割分担しながらRaspberry Piでラジコンをつくる。

インターンシップでも役立ったシステム設計の記述法

「UML演習」は、システムの構成や動作を図式化する際に使用する統一言語を学ぶ授業です。頭の中にあるシステムの設計を、しっかりと図形を用いて描き出すことで、複数人での開発を円滑にし、ITに詳しくない人にもわかりやすく説明できます。課題には苦労もしましたが、3年次のインターンシップ参加時に、UMLを用いた設計を行っている業務を体験し、本学での学びが、社会の現場としっかりとつながっていることを実感しました。
※Unified Modeling Language(統一モデリング言語)

UMLのシーケンス図を基にJAVA言語で書き起こしたプログラム。UMLのシーケンス図を基にJAVA言語で書き起こしたプログラム。

ものづくりは常にトライアルアンドエラーの繰り返し

「情報システム工学実験Ⅰ」は、「ネットワーク」、「コンピュータ」、「プログラミング」、「データサイエンス」の専門分野をより実践的に学ぶ授業です。「コンピュータ」の実験では、プログラミング教育ロボットを使って、床に描いた黒い線の上を走らせる「ライントレーサ」を製作。線が交差している所では、線の識別が計算通りに進まず、コースを走らせてはプログラムを最適値に近づける調整作業を根気よく続け、クリアできました。

ライントレーサでは、「音を出す」など付加機能の実験も行った。ライントレーサでは、「音を出す」など付加機能の実験も行った。

初めて触れた先進のプログラミング

コンピュータの処理速度は日々高速化しています。「先進コンピュータプログラミング」では、CPU(中央演算処理装置)の動作原理について理解したうえで、処理を分散させるプログラミングや、本来画像処理に使われるGPUを用いて数値計算などを行うプログラミングを学ぶことで、処理を高速化したコードを書けるようになりました。ほぼ初めて触れる分野で、数学の素養も必要とされる難しい授業でしたが、将来必ず役に立つ知識です。
※ Graphics Processing Unit

画像処理を高速化するプログラムも書けるまでに成長。画像処理を高速化するプログラムも書けるまでに成長。

三菱電機株式会社

情報システムについて、幅広く学んで培った知識と技術を生かし、卒業後はシステムエンジニアとして働きます。内定先企業は、行政や企業のシステム開発、完全性が求められる航空管制システム、鉄道のシステムなどを手掛けています。私もその一員としてスケールの大きな仕事で快適な社会の実現に貢献したいです。

海釣りを楽しむために泊まりがけで新潟へ

釣りが好きで、年に数回、泊まりがけで釣りを楽しみながらリフレッシュします。勤務予定地の神奈川県には有名な釣り場も多く、休日に釣果を上げることを楽しみにしています。

海釣りを楽しむために泊まりがけで新潟へ

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