将来は通信系の仕事に携わりたいと思っていました。通信分野に重きを置きつつ、プログラミングなどの必須知識も学べることで、将来の可能性が広がると思い、本学科を選択しました。
初めてものづくりを体験した「ワークショップ」。初回の授業でLANケーブルをつくりましたが、配線に苦労しました。回路の製作では設計図に合わせて部品を選び、回路を組みます。はんだ付け以外はほぼ初めての体験で、ダイオードを逆に取り付けて壊してしまうなど、失敗を繰り返しながらも何とか完成。高校時代に習った物理の知識を生かしながら、正しい電流と電圧の値が取れた際には達成感があり、ものづくりの面白さを実感しました。
プログラミングの授業では1年次にC言語を学び、2年次には「データ構造とアルゴリズムⅠ」でJavaを用いて、毎回違う課題に挑みました。自分でコードを組み、エラーコードが出たら「なぜ?」を教科書で確認したり、友人のサポートで解決しながら知識を蓄え、最後には100行を超えるプログラムを書ける力がつきました。トライアルアンドエラーを繰り返し、「なぜ?」を突き詰めて解決するプロセスは、別の言語を学ぶ際にも役立ちました。
1・2年次に学んだ基礎知識を応用し、専門性の高い実験に取り組む「情報通信工学実験」。座学で学んだ知識を実験で実証しますが、難易度が高いため予習は不可欠です。隔週で行われる実験後にはレポートを作成。実験結果に対し「なぜそうなったか」を考察し自分の答えを出しますが、先生から再提出を求められることも多々あります。考える視点を変え、何度も書き直すのは苦労しましたが、そこで培った考察力は、卒業研究でも生かされています。
「情報通信プロジェクト」では、複数のテーマの中から“マイコン”を選択。4人1組の班で、Arduino(アルデュイーノ)を使い、課題である“世の中にない面白いもの”の製作を行いました。私たちは、高度難聴者用の補聴器を製作。車のクラクションなどの危険な音を、首にかけた機器の振動で知らせる仕組みです。ハードウェアとソフトウェアの開発には、これまで培った知識と技術が生かされており、積み重ねて学ぶ大切さを実感しました。
内定先では、システムエンジニアとして、社会基盤となるシステム開発担当者の一員として働く予定です。働き方改革や労働力不足が課題となる中で、AIやRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)といった最新技術を用いて、社会をより豊かにするシステムの開発に携わり、人々を幸せにしたいというのが私の夢です。
好きなチームを応援するために、シーズン中は10回ほどスタジアムに足を運んで観戦しています。テレビ中継もほぼ全試合を見ていますが、スタンドで応援したくてウズウズしています。