高校生の時に、坂道を転がる球の速度など、世の中のあらゆるものの動きを計算で求められる物理が好きになりました。この学問を駆使できる仕事はなんだろうと探したところ、土木建築に行きつきました。数ある大学の中で、電大の建築・都市環境学系を選んだのは、土木と建築の両方を学べることと、副コースで理工学部内の他の学系にある物理や数学の授業も選択できると知ったからです。
「建築都市デザイン演習Ⅰ」で、6m四方の土地に建てる戸建ての家の設計と模型をつくったことが最も印象に残っています。階段や収納、水回りなど必要なスペースの配置を考えるのは、難しいパズルのようで面白かったです。リビングを広くするために吹き抜けにし、家族が近くに感じられるよう、3階の部屋の扉を開けてリビングが見えるつくりにしました。
「建築都市デザイン演習ⅡB」は、3人1組で里山の変形地に小学校を設計する授業でした。授業では、六角形を取り入れたい、不規則な形状で設計したいなど、さまざまなアイデアが出ました。着地点を探るのは難しかったのですが、妥協せず3人が納得する作品を完成させることができました。協力して何かをつくる楽しさを学べた点がよかったです。
「構造実験」の授業では、金属や木の素材、トラス構造などの構造体に荷重をかけて曲げる実験などを行いました。授業内で、紙で梁をつくり、破壊されるまでの強度を測定した際には、強度についてしっかり計算や実験を行い、安全性を担保する重要性を実感。土木への関心も高まりました。
住宅街や学校の周囲に設けられた「ゾーン30」(時速30km制限エリア)を遵守してもらうための調査・研究を行っています。Raspberry PiというコンピュータとLiDARという測距装置を組み合わせ、プログラムを作成。車の速度を道路脇から計測するシステムを開発しています。
電大での学びを通じて、誰かの役に立ちたい、何かを支えたいという想いが強くなり、交通インフラに興味を持つようになりました。多くの人が毎日のように使っている身近な鉄道会社に興味を持ち、その中で最も路線が多いJR東日本への就職を志望。線路の保守点検を行う保線と、新しい路線や駅をつくる土木を担当する部門から内定をいただきました。人々の生活に直結する電車を守っていく仕事にワクワクしています。
勉強中や移動中にはいつも音楽を聴いており、集中力アップやリラックス効果を得られます。好きなアーティストは、Mrs. GREEN APPLEやVaundy、マカロニえんぴつです。大学生になったら音楽フェスに行きたいと思っていたところ、コロナ禍でなかなか実現せず。しかし、今年の10月に念願の初ライブを体験することができました。