建築関係の仕事に就きたいと思っていました。本学の主コース・副コース制を活用して、建築と土木、都市環境を幅広く学ぶことで進路の選択肢が広がることに魅力を感じ、入学を決めました。
「建築都市デザイン演習Ⅰ」では、6m四方の住宅を設計しました。図面を手で描き、CADに触れ、模型を製作。全てが初めての体験でしたが、CADでは実践的な設計を行えるなど、自分の発想をかたちにする楽しさを実感しました。玄関動線を外階段にし、吹き抜けの下のダイニングを掘りごたつ式にするなど、住空間を広く使う工夫を取り入れました。その結果、投票により90作品中、上位10作品に選ばれ、発表を行えたことがうれしかったです。
「建築都市デザイン演習ⅡA」は、班で構造物をデザインし、教授陣が図面と模型を基に選抜した10作品を原寸大で製作して、学内に展示する授業です。私たちの班は、木を直線で組み、曲線的な美しさを出す構造物を製作したことで10作品に選ばれました。実物の製作では、木材を組むのに試行錯誤しながらも完成。設計から製作までの一連の流れを学んだことで、施工管理という職種に興味を持つきっかけになりました。
学生食堂「樹海」の改装に伴い、建築・都市環境学系の2年次から大学院生対象のデザインコンペが開催されました。「建築都市デザイン演習ⅢA」の課題として、友人とペアでコンペ参加のためのデザイン案を製作しました。和モダンをテーマに壁や天井はモノトーンに統一。さらに、目的に応じてテーブルレイアウトを変えられるフレキシブルな空間を提案しました。他の学生が提案した作品から学ぶことも多く、大きな刺激となりました。
4年次には「建築構造学研究室」に所属し、構造物の壊れるメカニズムを研究しています。なぜ壊れるのか?を知ることは、安全な建物をつくるために不可欠です。卒業研究のテーマは「強度変化を有する多層骨組モデルにおける進行性崩壊挙動」で、建物の柱が何らかの影響で支持力を失った際の挙動を、解析と実験によって検証しています。どのような条件で壊れたかを解明することで、多層建物の崩壊防止に役立つよう研究を進めています。
3年次に大成建設のインターンシップに参加し、建築施工現場を見学させてもらったことで、施工管理という職業に大きなやりがいを感じました。まずは入社1年目で一級建築士の資格の取得を目指します。建設のプロとして最前線の現場に立ち、何もないところから建築物を立ち上げる感動を現場の人たちと共有できるよう、日々成長していきたいです。
放送委員会KATEに所属。鳩山祭では、建設長として仲間とともにステージをつくりあげた感動が忘れられません。また、渉外担当としてスポンサー獲得に力を注いだのも貴重な経験です。