N.T さん
最終所属:理工学部 理学系
卒業年月:令和3年3月卒業
内定予定先:群馬県公立中学校
担当予定科目:数学科
中学校2年生のとき、担任の先生だけではなく、多くの先生方から学習・友人関係・部活動などの悩みに対して支援していただいたことが教員を目指すきっかけとなりました。
当時の校長先生が私の友人関係の変化に気づき「何かあったか」と声をかけていただき、仲直りをする機会を設けてくださいました。
この先生のように、子どもたちの日常から様子や変化に気づき、一人でも多くの子どもたちの力になりたいと思い、教師を目指しました。
大学在学中、周りが企業就職を考えている中、私も企業への就職を考えましたが、塾講師のアルバイトやボランティア活動に参加し、子どもとの関わりを通して改めて教師となりたいと思いました。
自分の意見をもつことと、他の学生の意見をしっかり聞くようにしました。教職課程において、教育に対する考えやそれぞれの思う取り組みは様々です。多くの意見を取り入れ、尊重し、学びとしました。
特に異性の学生では、私が気づかない点に気づいたりするなど、分かち合いをすることでとても勉強になりました。
〔筆記試験(専門教科、一般教養、論作文等)〕
3年の12月から勉強を始め、年明けから本格的に始めました。(学習時間8~10時間)
受験内容:一次試験【一般教養(国数社理英マーク式)、教職教養(マーク式)、専門科目(数学/筆記)模擬授業(5分)】二次試験【小論文(800字45分)、面接(個人面接×2、集団面接50分)】
勉強法:まずは傾向確認。自治体によって出題傾向が異なるので、協同出版の過去問を購入し、傾向を知ることが大切です。一次試験に受からないと二次試験に進めないので、とにかく知識を詰め込むためにひたすら参考書・問題の繰り返しをします。問題は一通り解き終えたら、2~4周を目安に解きなおしをします。できた度合い(〇、×)の記号を書いておき、×のものを〇にするように繰り返し解きます。参考書を1冊購入し、書かれていない内容(問題を解いていて出てきたもの)を書き込み、自分だけの参考書を作りました。
〔人物試験(面接試験)〕
二次試験対策は、友人と面接練習(zoom)、山本先生の教採対策ゼミを受ける(3年次)、地域の教採対策セミナーに参加するなどして対応しました。コロナ禍ということもあり、人と会って面接練習をすることはできませんでしたが、単語カードに質問内容を書いて答える、など一人でも工夫して練習に励みました。
勉強法:過去問を用意し、答えを考え、まとめる作業から行いました。一方で、答えを用意しすぎてしまい印象が悪くなってしまうことも考えられるので、笑顔で、明るく、清潔感を意識して当日臨みました。『教員養成セミナー』と合わせ『教育新聞』を購読しました。
授業について:クラスでは学習の上位・下位の差がとても激しく、どこに合わせて授業するかとても悩みました。問題の解き終わらない生徒ばかり気にしてしまい、解き終わった生徒がボーっとしている時間、雑談が始まってしまう時間になったこともあり、その時間をどうするか、ということを教えていただきました。別の問題を解けるように指示したり、ミニ先生やってねと仕事を与えたりするなどの工夫が必要だと解り、4月からの教員生活に活かしたいと思います。
また、生徒を如何に授業に引き込むか、ということで導入が大切であることを学びました。特に単元の初めでは、何故学ぶのか、ということを日常生活などに結び付けて説明することを考えるようになりました。
生活について:子どもは大人をしっかり見ています。朝読書の時間は一緒に本を読み、掃除の時間は一緒に必死に掃除をする。そういった姿が子どもの心に響くことを教えていただきました。何事にも一生懸命に、子どもたちと共に生きていきたいです。
「できることは自分で。助けすぎないこと。」を学びました。一人ひとりの能力にあった支援をするということです。
何でもかんでも支援をしてしまうと、本人の能力が衰えてしまったり、甘えることを覚えてしまったり、時には本人が嫌がったりなどとデメリットが多く発生します。まずはできることを把握することに努めていきたいと思いました。学校現場に入ったときには情報共有をしっかり行い、どんな支援が必要なのかを考えながら対応していきたいです。
子どもと共に学び、遊び、活動する教員を目指したいです。子どもがいる時間は、できる限り同じ空間にいるようにして子どもと触れ合う時間をたくさん作りたいです。
特に、4月からの1年間は学校の中で、一番年の近い先生になるので、勉強も部活も、友人関係や恋愛の話、何でも話せると思ってもらえるような、近い存在でありたいと思います。
自分から積極的に挨拶をしたり、話しかけていろんな話を聞いたり、笑顔溢れる先生になります。
どんな先生になりたいかな、担任としてどんなことに取り組みたいかな、伝えたいかな、そんな想像をしながら過ごしていました。まだまだ未熟ですので、多くの先生方や先輩方から学ぶことがたくさんあります。
想像を膨らませながらも、たくさんの先輩方を観察して良いところを見つけるようにすると、教採での面接でも伝えることができると思いますし、学校現場でも活かすことができると思います。
学生のうちに本を読んだり、外部の活動に出ることをお勧めします。また、ICT教育も始まりました。東京電機大学では情報の授業も多くありますので、学ぶチャンスだと思います。