中学校の数学教諭を目指していたので、代数学や幾何学、解析学を学ぶことができ、教職課程が充実している本学系を志望。教員採用試験対策のゼミにも魅力を感じました。
「基礎微積分学A・B」では、数Ⅲをさらに発展させたテイラー展開や逆関数の積分を学習。高校の数学を復習しながら新しい分野を学んでいくので、難しい公式もすぐに理解できました。特に、テイラー展開を使って問題を解けた時の達成感は忘れられません。この授業で数学の面白さに夢中になり、学びへの意欲がいっそう高まりました。
微分を含む方程式を初めて学んだ「常微分方程式」では、公式の数が多く、覚えるのが大変でした。授業自体はわかりやすく、ポイントを理解したら楽しく問題を解けるようになりました。また、先生の研究室に質問にうかがったところ、とても丁寧に教えていただきました。自分でもっと勉強しようと思うきっかけになった授業です。
常微分方程式に続いて、3年次では「解析学Ⅳ」を履修。微分方程式の成り立ちを論理的に読み解き、理解が深まりました。また、空間における熱の広がりや物質の拡散を記述した熱方程式を学び、抽象的な数学を具体的な自然現象に結び付ける面白さを知りました。
「卒業研究」では、新型コロナウイルス感染症の感染者数の推移を、微分方程式を使ってシミュレーション。2年次に学んだpythonでプログラミングを行いました。人流の4割抑制もしくはワクチン接種が始まれば終息に向かうことを、数学的見地から導き出しました。
長野県は「学びの力で未来を開き、夢を実現する人づくり」という教育理念を掲げており、感銘を受けました。自分が育った長野県で、課題解決のために自ら行動し、影響を与え合い、自然環境や地域に働きかける人を育てる実践的・協働的な教育を提供したいと考えています。
旅行が趣味で、国内をあちこち訪れました。前から行きたかった京都で紅葉を楽しんだり、鎌倉と江ノ島のシラス丼を食べ比べたり。江ノ島では、海に沈む夕陽が印象的でした。