将来、数学教諭と情報系職種のどちらに進むかを、大学で決めたいと思っていました。数学と情報学を基礎から学べる他大学にはないカリキュラムが魅力で、本学を志望しました。

プログラミングの道を志す最初のきっかけに

初めて本格的なプログラミングを学んだのが「情報処理 B」。簡単なゲームとツールの開発で、C言語を習得しました。最初は経験者の友人に教えてもらいながら、四苦八苦して課題をやり遂げました。ピリオドが1文字抜けただけでエラーになるので、デバッグとテストを何度も繰り返しました。この失敗の悔しさが成長につながりました。想定通りにコンピュータが動いたときの達成感は格別で、プログラミングを究めたい思いが強まりました。
※2017年度入学生の1年次設置科目。

1年次の学習内容乱数が、設定した数字と一致した回数をカウントするゲーム。

試行錯誤しながら、最適なフィルタ処理を探る

「画像処理」では、Photoshopのフィルタ処理機能を使って、1枚の不鮮明な画像をきれいに修正する課題がありました。輝度値の変更やエッジ処理、ノイズ除去など、選択する処理の種類と順番で結果が変わるため、いろいろな組み合わせを試して最適な処理ステップを探りました。この授業で学んだ画像処理の知識や方法が、大量の画像をデータセット化して扱う4年次の卒業研究に役立っています。
※2017年度入学生の2年次設置科目。

2年次の学習内容各自の処理の違いで、処理結果に差が出たのも面白かったです。

1位を狙って取り組んだ顔画像識別器

授業の課題で、最も力を注いだのが「数理情報学応用演習」です。4つのテーマから前・後期で各1つのテーマを選択して取り組みました。後期は、MATLABを使った顔画像と非顔画像の識別器を製作。独自の工夫を加えて1位の評価を狙いましたが、結果は4位でした。何度も書き直した自分のソースコードと比較すると1位のソースコードはシンプルでコンパクトにまとまっていて、効率化も大切だと気づきました。

3年次の学習内容局所領域の平均輝度値をもとに、人の顔か否かを判定します。

深層学習を用いた、魚検出ツールを開発

研究テーマを考えている時に、水中の魚が歪んだりぼやけて見えることに気づき、水中で魚を容易に検出できるツールの開発を教授に提案しました。2,000枚の魚のオリジナルデータセットをPythonプログラムで作成。それらをDarknet+YOLOv3で深層学習し、できるだけ小さく不鮮明な魚を検出できるように精度を上げていきます。実用化されれば、開発中の水中ドローンなどに応用できると思います。

4年次の研究内容目視で画像にラベル付けをして、2,000枚のデータセットを作成。

Sky株式会社

プログラミングをゼロから学んだ私が、最前線のシステムエンジニアとして社会に踏み出せるのも、4年間の授業と研究でステップアップできたおかげです。数学と情報を幅広く学べたこと、自分の夢ともじっくり向き合うことができました。入社後は、自動運転やカーナビなどのカーエレクトロニクス分野に関わり、大好きな自動車の安全性と快適性の向上に貢献したいです。

学業に打ち込みながら、剣道四段を取得

小学校から続けている剣道部に所属。あこがれの日本武道館で行われた関東学生剣道優勝大会で4回戦まで進出できました。また、学生が取得できる最高段位の四段にも昇格しました。

学業に打ち込みながら、剣道四段を取得

関連コンテンツ

その他のコンテンツ