理工学部 生命科学系 私の4年間のステップ(4)

高校から生物が好きで、特に医療分野を学びたいと思っていました。熊谷駅からスクールバスで通えるのも魅力で、毎日バスの中でレポートと事前学習に集中することができました。

主体的に動き、仲間と協力して学ぶ楽しさ

「フレッシュマンゼミA」は、3、4名で一つのテーマを探求するグループワーク。私たちは、「髪の毛によい食品」について調べました。各自がインターネットと図書館で調べた内容を相談してまとめ、PowerPointのスライドを作成。学系全体でトーナメント制のプレゼンテーション大会を行いました。自分で考えて調べ、仲間と協力して進めることで、高校の授業にはない学問の楽しさを体験し、コミュニケーション力が高まりました。

※2017年度入学生の1年次設置科目。

1年次の課題テーマは私からの提案。班の仲間も面白いと、賛同してくれました。

手を動かし、実物を見て、理解を深める

1年間、2人1組でさまざまな実験を行う「生命理工学実験」。自分の手で器具を扱う機会が多く、実験スキルが向上しました。「組織染色」は、ラットの組織片を染色して写真を撮る実験。配られる器官は班ごとに異なり、撮影後の写真から器官を同定するのが謎解きのようで楽しかったです。最初は全部同じに見えていた器官が、文献を調べるうちに違いがわかってきて、各組織の特徴を理解することができました。

※2017年度入学生の2年次設置科目。

2年次のレポート今では、テレビで組織写真が出ても器官がわかるようになりました。

仮説を立てて実験する力が身についた

「生命科学実験Ⅰ・Ⅱ」によって、2年次よりも論理的思考力が身につき、実験に失敗しても理由を考察したレポートが書けるようになりました。人体に関わる勉強をしていると実感したのが、白血病細胞株からタンパク質 p53を検出する実験。ウェスタンブロット法を用い、班ごとにゲル濃度を変えて、最適な濃度を探りました。あらかじめ理想濃度の見当をつけていたので、正解の試料を獲得でき、事前学習の大切さを再認識しました。

※2017年度入学生の3年次設置科目。

3年次のレポートC(6%)が私たちの班。最も分子量が推定しやすいのがわかります。

鋭い質問が刺激になった、Zoomの作戦立案会

週1回、研究室の作戦立案会をZoomで行います。各自が研究に関連する論文を読み込み、PowerPointにまとめて順番に発表しました。先輩を交えた1時間の質疑応答があるので、わからない箇所は事前に調べて準備しました。私の研究は「エチレングリコールによる皮膚の炎症・抗炎症効果の解明」。重合度と炎症への関与について検討するもので、関連論文が難しく発表は苦労しましたが、研究の目標と課題が明確になりました。

4年次専門外の人にもわかるように、噛み砕いて発表するのが大変でした。

株式会社資生堂

実験・ゼミなど、4年間を通じてグループワークが多く、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら成長できました。資生堂では、生産技術職に配属予定で品質管理部門を希望しています。本学で育んだ能動的に学ぶ姿勢を武器に、新しい知識と技術をどんどん吸収し、仲間と協力しながらメイドインジャパン品質にこだわったものづくりを追求していきます。

テニスも研究も、気持ちの切り替えが大事

硬式テニス部に所属し、関東理工科大学のリーグ戦などに出場。週3回の練習でメリハリをつけて、研究も部活動もがんばることができました。さらに、体育会本部の会長も務めました。

テニスも研究も、気持ちの切り替えが大事

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