化学が好きで、特に洗剤に興味がありました。自分が開発した製品を世の中に届けるために、大量生産に欠かせない化学工業について学びたいと考え、本学を志望しました。
「応用化学実験」で学んだのは、事前準備の大切さ。前もって手順を自分でまとめ直したり、使う試薬や器具を確認したり、実験中に必要となる計算をやっておくなどして実験に臨み、スムーズに進められるようになりました。実験班の他のメンバーと話し合い、協力して実験を進め、レポートのまとめ方もだいぶ上達しました。
「化学工学Ⅰ」では、化学プロセスを扱う工業で必要となる物質収支や熱、単位換算などについて学習。物理や数学の知識も使って課題を解いていきました。後期の「化学工学Ⅱ」では化学工業に携わるエンジニアの方の講演を聴いたことで、自分が学んだ学問を社会でどう生かせるかについて具体的に知ることができ、化学工業に対する興味がますます増大しました。
学会発表などで必要になると考え、英語によるプレゼンのスキルを磨く「英語演習F」を履修。さらに、「化学論文読解※」では英語で書かれた化学に関する論文をたくさん読み、読解に苦労することもあった反面、内容を理解して読み終えたときは大きな達成感を感じました。
※2018年度入学生の3年次設置科目
「卒業研究」のテーマはエマルション調製とポリマー合成。環境に配慮して、界面活性剤を使わずに超音波を照射してエマルションをつくる方法を研究しています。仮説を立てて実験の計画を考え検証するという、大学院進学後に必ず必要となる研究方法を学びました。
大学院進学の可能性は入学前から考えており、学年が進むにつれて、大学で身につけた専門的な知識や技術を実社会で生かすために、より深く学びたいと思いました。最終的には、4年次の卒業研究のテーマであるエマルションと超音波に大変興味を引かれ、長期にわたってその研究に携わりたいと感じたことが進学の決め手になりました。
演劇部に所属し、見えないところで重要な役割を担う「裏方」に魅力を感じて照明や小道具を担当。文化祭などの大きな公演を年に3回、自主公演を2回以上と活発に活動しました。