幼い頃から自動車や航空機が大好きで、自ら設計してみたいという夢があり本学系を選びました。ものづくりの現場で生かせる解析や加工の技術が学べる点も魅力的でした。

手書き製図で学んだ基本を3DCADで生かす

「基礎製図」では、手書き製図により作図線の種類や寸法などの基本的なルールを学びました。その後、3DCADを使ってタイヤやステアリング機構を設計しましたが、基本を身につけていたためスムーズに操作することができました。また、妥協なく精度を追求することや相手に意図が伝わるように製図することなど、技術者に必要な姿勢も学ぶことができました。

3DCADでステアリング機構を設計。実務を意識しながら取り組んだ。3DCADでステアリング機構を設計。実務を意識しながら取り組んだ。

座学で学んだ理論を実験で確認して理解を深める

自動車の設計に必要な学問であることから「流体力学」を履修。座学で理論を学んだ後、模型を使って空気の流れを観察する実験を行ったことで、さらに理解が深まりました。流体に対する強度や熱効率についても学んだことで、設計にはさまざまな環境要因が影響することを実感。以前にも増して細部まで考慮しながら設計に取り組むようになりました。

自動車の周囲に発生する空気の流れを、模型を使って観察した。自動車の周囲に発生する空気の流れを、模型を使って観察した。

解析を学んだことで安全性の大切さを実感

「CAD/CAE」では、3DCADで設計した壁掛けフックや傘の性能をCAEというソフトを使って解析しました。それにより、形状だけでなく、強度や使いやすさ、安全性など、さまざまな点を考慮しなければならないことを実感。よりよいものづくりをさらに心がけるようになりました。

自分で設計した傘の強度などをCAEで解析し、性能を検証した。自分で設計した傘の強度などをCAEで解析し、性能を検証した。

模擬衝突実験により重要構造物の安全性を検証

「卒業研究」では、地震による津波やトラブルにより航空機が重要建造物に衝突した場合の安全性の評価手法について研究しました。大型の振動試験装置で模擬衝突実験を実施して衝突時の速度や衝撃を解析。安全性をより強く意識するようになりました。

大型の振動試験装置を使った模擬衝突実験を行い、解析の知識と技術を深めた。大型の振動試験装置を使った模擬衝突実験を行い、解析の知識と技術を深めた。

株式会社SUBARU

解析の授業と研究を通してモビリティの安全性の大切さを実感し、安全装備に力を入れているSUBARUへの入社を決めました。入社後は研究で培った解析の力を生かし、交通死亡事故ゼロの実現を目指して安全な自動車作りに取り組んでいきたいと考えています。

学業とスポーツを両立

学業に励む一方、野球部での活動にも力を入れました。全国大会も狙えるレベルのチームで頑張った経験、部活を通してできた多くの仲間は、今後の大きな財産になると思います。

関連コンテンツ

その他のコンテンツ