将来の目標が定まっていなかったことから、電子工学だけでなく、化学や生理学なども幅広く学べる本学系へ進学。さまざまな知識を習得しながら、専門分野を絞ろうと考えました。
1年次に全員が受講する「東京電機大学で学ぶ」という授業には大きな刺激を受けました。授業では毎回、与えられるテーマに沿ってグループディスカッションを行います。初対面の相手と議論を交わすことも多く、相手の考えを汲み取ったり、自分の考えをうまく相手に伝えたりすることでコミュニケーション能力が鍛えられました。
「基礎電子情報工学実験Ⅰ・Ⅱ」では、電子回路を組んだり、電流の波形を解析したりするなど、本格的な実験に取り組みました。初めて使う機器が多く戸惑うこともありましたが、TA※の先輩の丁寧な指導のおかげで安心して実験を進められました。実験後のレポートは何度も修正を繰り返すことがあり大変でしたが、その分、知識がしっかり定着しました。
※TA…ティーチングアシスタント(大学院生)
4年間で受けた授業で最も難易度が高かったのが「制御工学Ⅰ・Ⅱ」です。機械の制御方法について数学的、物理学的に学ぶのですが、難しい分、理解できた時には大きな達成感を覚えました。分からないところを友人たちと教え合うなど、切磋琢磨したことも思い出に残っています。
医療機器の開発に興味を持ったことから「卒業研究」では生体適合材料に関する研究に挑戦。水素を加えて構造を変えた炭素製の薄膜に、赤血球やマウス細胞を付着させた際にどのような挙動を示すかを調べました。医療機器に精通する先生とディスカッションできたことも大きな刺激になりました。
学びを通して関心を持った医療機器メーカーへの就職を希望。眼科系の医療機器などを世界で展開しているトプコンに内定をいただきました。外国人の社員が多く、海外出張に行く機会も多い職場ですので、これから英語力を磨き、グローバルに活躍できる人材になりたいと思っています。
自分でもトリックを推理しながらミステリー小説を読むのが趣味。それが高じて、友人たちと一緒に体験型の謎解きゲームにも参加。頭をフル回転させて脳を刺激しています。