工学部 機械工学科 私の4年間のステップ(1)

幼稚園の時から、工作や飛行機や重機などの大きな機械が動く様子を見るのが好きでした。電大には切削機などさまざまな加工機械を実習で使える学びがあり、興味深く志望しました。

物理や数学から得た知識がものづくりに生かされることを実感

当時は、コロナ禍でほとんど大学には行けませんでしたが、飛行体を製作した「ワークショップ」が印象的です。ただ工作キットを組み立てるのではなく、それまでのオンライン授業で飛行機の構造や、構造力学、流体力学といった物理を学んだうえで、自分なりのデザインを考案。身につけた知識がものづくりに生かされる実感を得られ、非常にやりがいがありました。

トビウオをイメージして設計した飛行体のイラスト。

トビウオをイメージして設計した飛行体のイラスト。トビウオをイメージして設計した飛行体のイラスト。

高校にはなかった本格的な実験装置に触れる楽しさ

週に1回開講されていた「機械工学実験実習」で、金属の引張試験や、モータの動く仕組み、水や空気の流れ、熱伝導の実験などさまざまなテーマに取り組みました。電大には本格的な実験装置がたくさんあり、見るのも動かすのも楽しかったです。また、講義で学んだ定理を使って実験レポートをまとめる課題も新鮮でした。

引張試験では金属が破断するまでの応力と歪みを測定。引張試験では金属が破断するまでの応力と歪みを測定。

機械設計に欠かせないソフトの使い方を習得

CADを使った「機械設計製図」の授業で、渦巻きポンプを設計しました。構造が複雑で、教科書とは違う寸法で設計するため、計算が容易ではありません。授業では設計職が実際に使うソフトを操作。高い評価をいただけたことは、就職活動で大いにアピールできました。

CADを使って製図した渦巻ポンプの設計図。CADを使って製図した渦巻ポンプの設計図。

社会課題の解決に貢献する電車ケーブルラックの構造研究

「振動制御研究室」に所属し、電車のケーブルラックについて研究中です。大地震下では電車のケーブルラックが大きく振動して吊りボルトが破断し、崩壊してしまいます。そのため、振動を低減できるような構造を、何パターンもの地震の揺れ方や周波数での実験を重ねて研究しました。

さまざまな揺れに対する振動を測定するケーブルラックの試験装置。さまざまな揺れに対する振動を測定するケーブルラックの試験装置。

IHI運搬機械株式会社

大型機械が好きなので、立体駐車場や大型クレーンを扱うIHI運搬機械への就職を決めました。まちの再開発などで立体駐車場のニーズは今後も尽きることはなく、自動運転車やドローンが一般に普及すれば、それらに対応する駐車場の開発も必要になるはずです。自分が設計した駐車場が未来のまちで利用されることを想像し、今からワクワクしています。

運転の楽しさに目覚め、姫路城までドライブ

車を運転するのは楽しく、行動範囲が広がりました。大阪を巡ったのちに兵庫の姫路城へ遠出したこともあります。最近は山梨の大月まで運転し、美味しいほうとうに舌鼓を打ちました。

運転の楽しさに目覚め、姫路城までドライブ

運転の楽しさに目覚め、姫路城までドライブ

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