これまで困難とされてきた急傾斜地での無人林業作業に成功

2025.02.07

NEWS RELEASE
報道関係各位

学校法人東京電機大学
株式会社東日本計算センター
株式会社ギガソーラー
合同会社ビスペル
遠野興産株式会社
株式会社エム・シー・エフ
福島県ハイテクプラザ
住友林業株式会社

これまで困難とされてきた急傾斜地での無人林業作業に成功 ~日本の林業の新境地を開く画期的な成果~

2025年1月14日、福島県いわき市にて、急斜面(機械最大傾斜角約50度)を対象に、ラジコン地拵え機(MDB社「LV800PRO」)とウインチアシスト(テザー)を組み合わせた地拵えの実証が行われました。本実証は、福島国際研究教育機構(F-REI)の委託事業の一環として、下刈機械自動化コンソーシアム(i-SWM)により実施され、日本の林業における急傾斜地での機械化の可能性を大きく切り開く画期的な成果となりました。

日本の林業では、斜面が30度を超える急傾斜地が多く存在します。従来、こうした場所では人力や小規模な機械による作業が中心で、作業効率や安全性の面で課題を抱えていました。特に急斜面での重機運用はエンジンの冷却機能低下や、滑落リスクの高さなどの理由から難しく、多くの林業従事者が安全性と効率向上の両立を望んでいました。

そこで今回、福島国際研究教育機構(F-REI)の委託事業として、下刈機械自動化コンソーシアム(i-SWM)のメンバー各社が協力し、急斜面におけるラジコン地拵え機「LV800PRO」のウインチアシスト運用を実証しました。

実証概要:ラジコン地拵え機 LV800テザーテストin福島
実施日時:2025年1月14日
実施場所:福島県いわき市 遠野興産(株) 岩石工場
主  催:下刈機械自動化コンソーシアム(i-SWM)

実証動画https://youtu.be/lTIf9psbl8s

実証動画QRコード

本研究は、福島国際研究教育機構(F-REI)の委託研究費により実施されました。

実証実験の様子

■下刈機械自動化コンソーシアム(i-SWM)
・代表者
岩瀬 将美(東京電機大学 教授(未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科))
・構成員
[代表機関]学校法人東京電機大学
[共同実証機関]株式会社東日本計算センター、株式会社ギガソーラー、合同会社ビスペル、遠野興産株式会社、株式会社エム・シー・エフ、福島県ハイテクプラザ、住友林業株式会社

<研究内容に関するお問い合わせ先>
研究推進社会連携センター(産官学連携担当)
TEL 03-5284-5225 e-mail:crc@jim.dendai.ac.jp

<取材に関するお問い合わせ先>
学校法人東京電機大学 総務部(企画広報担当) 松本・小城・佐藤
TEL:03-5284-5125/FAX 03-5284-5180  e-mail:keiei@jim.dendai.ac.jp
〒120-8551 東京都足立区千住旭町5番 https://www.dendai.ac.jp/