新たな総合型選抜入試「とんがりAO」を導入

2025.01.16

NEWS RELEASE

報道関係各位

未来は“とんがり”がつくる
新たな総合型選抜入試「とんがりAO」を導入

■2025年度に実施する入試より、工学部(全6学科)を対象に実施
■出願資格として5分類・20項目の「とんがり要件」を設定
~「工学アイデアがSNSでバズった!」、「家電を分解して仕組みに感動!」、
「好きなアニメや漫画なら科学で語れる」、「数学愛がハンパない!」、
「絶対に女性エンジニアになりたい!」、そんな受験生に出会いたい!~

学校法人東京電機大学

東京電機大学(学長:射場本 忠彦)は、2026年度入試(2026年4月入学者 対象)より、工学部(全6学科)を対象に、新入試制度「総合型選抜(とんがりAO)」を導入します。

「とんがりAO」は、一つの分野やことがらに情熱を持って取り組める“とがった”素養があり、それを生かして各学科に関連する分野で活躍することを願い、本学の工学部で学ぶことを第1 志望とする受験生を募集する入試制度です。出願資格には、高等学校の学習成績の状況だけでなく、新たな試みとして「本学工学部が本当に出会いたい“とがった個性や経験”を持つ受験生像」を具体的に明示した5分類・20項目の「とんがり要件」を設定します。

本学は「とんがりAO」において、受験生の皆さんには「個のパワーを炸裂させてほしい」、「夢や情熱を大いに語ってほしい」と考えています。「工学的なアイデアを提案してSNSでバズった」、「家電を分解して仕組みに感動した」、「好きなアニメや漫画なら科学的な視点で講義できる」、「医療、建築、ファッション、コスメ、サブカルなどを科学的な視点で講義できる」、「数学や物理への『愛』が大きい」、「女性技術者になって活躍するキャリアプランがある」、そんな皆さんが受験されることを待っています。

総合型選抜(とんがりAO)の入試概要(予定)

対象学部・学科
工学部 全6学科
(電気電子工学科、電子システム工学科、応用化学科、機械工学科、先端機械工学科、情報通信工学科)

実施時期
・第一次選考:2025年9月中旬
・第二次選考:2025年10月中旬
・合否発表:2025年10月下旬

出願資格
高等学校卒業または卒業見込みで、学習成績の状況に対する所定の要件等と「とんがり要件」に合致するか相当すること

選考方法
・第一次選考:書類審査(調査書、志望理由書、とんがり報告書)
・第二次選考:「とんがり要件」に関するプレゼンテーションおよび個人面談

「とんがり要件」とは

「とんがり要件」は出願資格の一つとして、本学の工学部が「本当に出会いたい受験生像」を5分類・20項目で明確に示したものです。同要件に合致し、心を動かされた受験生が本学の魅力を再認識し、伸び伸びと個を表出してくれることを願って設定しています。

■「とんがり要件」一覧
以下5分類・20項目に示す要件に当てはまる、または相当の経験や能力を持っている者(自己申告制)に受験資格を与えるものとします。

●アイデア・創造でとんがり
①人を喜ばせた工作・製作物がある
②工学的に優れたアイデアが主体となる提案や行動でweb/SNS等ソーシャルメディアでバズったことがある
③GitHubなどでプログラムコードを公開している
④物理・化学の知識を生かし、人を助けたことがある
⑤生成AIのSDKを使って便利なものを作った
⑥サーバを自前で構築・運用して生活に役立てている

●熱中でとんがり
⑦家電や機器等多くのモノを好奇心から分解、観察して、各種構造や仕組みを理解し、感動したことがある
⑧何かを作ることに夢中になって寝食を忘れる経験があり、それらに関する成果物がある
⑨科学技術や物理・化学をテーマにした小説・漫画を書いたことがある
⑩物理・化学の知識を生かし、スポーツのパフォーマンスを高めたことがある

●好奇心と知識でとんがり
⑪好きなアニメ・漫画・小説などいずれかについて科学的・工学的・社会的視点から考察し、分かりやすく講義ができる
⑫医療、建築、ビジネス、ファッション、コスメ、流行、サブカルチャーなど、いずれかについて科学的・工学的視点を交えて講義ができる
⑬歴史上の科学者について科学的・工学的視点を交えて講義ができる
⑭相対性理論について理系の高校生向けに、分かりやすく講義ができる
⑮音を聞いただけで機械の診断、または機種や製品が特定できる能力を持っており、それについて科学的・工学的観点で語ることができる
⑯探究学習において、単なる「調べ学習」にとどまらず、論理的に強固な展開を伴って徹底的にテーマを探究し、知見や提言、成果を導き出した。この成果(成果物も含む)について十分に説明できる

●理系科目でとんがり
⑰数学の教科書に出てくるほぼすべての公式を、自力で導き出した経験があり、多数の公式に対して何も参照しなくても導出過程を説明できる
⑱数学、物理、化学、生物のいずれかに対する「愛」が極めて大きいことを日常の活動や実績を伴って語ることができる

●電大でとんがり
⑲東京電機大学での学びを生かした製品開発や起業の構想が具体的にあり、そのプランの全容を説明できる
⑳将来、女性技術者として活躍したいと考えており、東京電機大学への入学から卒業、就職後の中長期的なキャリアプランについて語ることができる

*ここで言う「講義」や「語り」は、雑談的な語りで少なくとも30分以上は話ができるほどの知識量があることを想定しています

「とんがりAO」導入の背景

近年、大学入試において、一般入試に先立って行われ、早ければ年内にも合否が決まる「総合型選抜入試」は、ますます増加しています。しかし、同入試制度の浸透に伴い、入試に特化した対策やテクニックのみを身に付けて試験に挑む受験生が多くなってしまったようにも感じられます。一例として、面接試験では、地域も特色も異なる高校から来ているはずの受験生が皆そろって、マニュアル的で、同じような受け答えをするケースが以前にも増して見受けられるようになってきました。

本来の「総合型選抜入試」は、ペーパーテストでは測れない受験生の個性や意欲を見い出そうとする選抜方式ですが、過度な受験対策、および大学側の「受験生を確保したいという強い思い」が、それを阻害してしまっているのではないか、と本学は考えます。

そこで本学では、「総合型選抜入試」の原点に立ち返り、一つの分野やことがらに情熱を持って取り組める“とがった”素養がある受験生を求める入試制度として、新たに「とんがりAO」を導入するに至りました。そして、出願資格が受験生に伝わりやすいよう「本当に出会いたい“とがった”能力や個性を持つ受験生像」を具体的かつ明確化したメッセージとして「とんがり要件」を設定しています。

「とんがり要件」は、本学が定める学生の受け入れ方針(アドミッションポリシー)を徹底的に追求し、具体化した出願要件であり、それに合致する、相当する受験生のみを求める以上、結果として多くの皆さんから志願していただくことは叶わないかもしれません。それでも本学は、学園の使命である「技術で社会に貢献する人材の育成」を実践していくためにも、これからの社会を担うのは“とがった”人材である、つまり「未来は“とんがり”がつくる」という信念のもと、新入試制度「とんがりAO」を通じて「本当に出会いたい受験生」の志願を求めます。

  • 参考:PR TIMES

<取材に関するお問い合わせ先>
学校法人東京電機大学 総務部(企画広報担当) 担当:佐藤・松本・小城
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