基本設計

東京千住キャンパス全館模型

東京千住キャンパス(100周年記念キャンパス)は、本学の中核キャンパスとして知の継承と発展の拠点として、学生を主役とした理工系教育の理想及び、新しい大学像の具現化を目指します。施設面では、地域に開放された3つの広場を設け、ユニバーサルデザインの採用、柵などを設けないオープン&セキュアな環境、防災機能の充実、大規模な緑化、最先端の技術による省CO2エコキャンパスの実現など、都市型キャンパスの未来形を創造する計画です。
さらに、本学が提案した「東京千住キャンパス(100周年記念キャンパス)建設を端緒とする省CO2エコキャンパス推進計画」は、先進的な環境技術を導入した意欲的プロジェクトとして高く評価され、国土交通省のモデル事業に採択されています(平成21年11月)。

概要

名称 東京電機大学 東京千住キャンパス(100周年記念キャンパス)
住所 〒120-8551 東京都足立区千住旭町5番
開設時期 平成24年4月
学部等名称(予定) 工学部、工学部第二部、未来科学部、関連する大学院、等
収容学生数 約5,000名

その他、併設施設(地域貢献施設、産学連携施設、国際共同研究施設など)

設計事務所

株式会社
槇総合計画事務所
マスターアーキテクト(設計者)・統括管理事務所
株式会社日建設計 構造及び設備設計

【株式会社槇総合計画事務所】代表の槇文彦氏は、日本を代表する建築家で海外での業績も多く、幾多の重要な賞を受賞。最近ではアメリカのワールドトレード センタータワー4、幕張メッセ、教育・研究機関では、MITメディアラボ、国立国語研究所、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスなどの設計をなされ、国内外より高い評価を得ています。

建築概要(第1期計画)

(1)敷地面積

約26,200㎡(Ⅰ~Ⅳ街区合計)
*神田キャンパスの約2.5倍

(2)建物の規模

1号館(W棟・Ⅲ街区)
2号館(N棟・Ⅳ街区)
3号館(E棟・Ⅱ・Ⅳ街区)
4号館(S棟・Ⅱ街区)
約31,700 m2(地下1 階/地上14階建、h=約61m)
約18,300 m2(地下1 階/地上10階建、h=約45m)
約5,000 m2(地上5階建、h=約20m)
約14,200 m2(地上10階建、h=約45m)
合 計 約69,200m2(容積対象延床面積)
*神田キャンパスの約1.2倍

第2期計画(I街区、敷地面積 約7,500㎡)
*最終的な延床面積は約1.6倍以上の見込み

東京千住キャンパス東側鳥瞰図

東京千住キャンパス完成予想図

各建物の内容

1号館(W棟)
(Ⅲ街区:新キャンパスのランドマーク、複合棟)
低層部の1、2階に地域に開放予定のホール、ラウンジ(カフェ)等、3、4、5階には大学・法人・学部の本部機能、高層部には学科・専攻専用部を中心に配置します。
2号館(N棟)
(Ⅳ街区:教育棟)
学部教育の中心となる教室です。1、2階には、地域開放を視野に入れた図書館、3階には学部等の事務機能を配置します。
3号館(E棟)
(Ⅱ・Ⅳ街区:学生主役の厚生施設群)
厚生棟・学生会館・体育施設で構成。食堂・売店・ラウンジ・カフェなど、学生の利便性向上及び地域開放による賑わい創出を計画です。
4号館(S棟)
(Ⅱ街区:研究棟)
学科・専攻専用部を主施設として配置します。

特色

設計者のコンセプト・現代版「アゴラ」の創出とロッジア

アゴラ アゴラ

ロッジア ロッジア

古のギリシャの都市の中心にあった公共空間「アゴラ」。ここで市民達は、お互いに議論しながら新しい知を生み出し、情報や物を交換し、賢人や長老達が人々を啓発し教育する場を創出していました。本キャンパスでは、「新キャンパスで学ぶもの、研究にいそしむもの、訪れるものに‘歓び’を与える場所を作り出すことを目標としたい」というコンセプトのもと、千住に現代版としてのアゴラ空間を実現したいと考えています。
また、南イタリアの中世都市広場に見られる公共空間・ロッジアは、待合せ、雨宿り、街のイベント時の舞台ともなる空間です。新キャンパスと地域のシンボルとして現代版「ロッジア」も計画しています。

意匠設計

槇 文彦
株式会社 槇総合計画事務所
代表取締役 一級建築士
ドイツ政府公認建築家

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