本学が技術開発に参加した、ライオン株式会社の新サービス「スマイル角膜チェッカー」が開始

2024.02.08

NEWS RELEASE
報道関係各位

ライオン株式会社の新サービスにおいて、
東京電機大学・長谷川教授の研究が要素技術として採用
AIが10秒で瞳の健康をチェックする「スマイル角膜チェッカー」

学校法人東京電機大学

東京電機大学(学長:射場本忠彦)の長谷川誠 教授(工学部 情報通信工学科)の研究を要素技術とし、同教授が商品化のための技術開発にも参加した、産学連携による新サービスが3月15日より開始されます。
当該サービスは、ライオン株式会社(代表取締役社長:竹森 征之、以下「ライオン」)よりリリースされる、AIで瞳の健康をチェックできるWebコンテンツ「スマイル角膜チェッカー」です。
「スマイル角膜チェッカー」は、ユーザーが自身の瞳をスマートフォンのカメラで撮影するだけで、その撮影画像を基に、AIの画像解析技術により角膜と涙の状態を10秒でスコア化し、トータルスコアを5段階で表示する機能を備えています。このAI画像解析技術は、ライオンと本学の長谷川教授が共同開発したもので、同教授が研究発表した「深層学習(人工知能)を用いてドライアイを検出する方法」が要素技術となっています。
ライオンは同サービスにより、ユーザーの角膜ダメージや瞳のうるおい状態をケアする習慣の促進をサポートするとしています。本学は、長谷川教授の研究成果を通じて、同サービスのユーザーにおける瞳の健康意識向上に貢献するものと期待しています。

■長谷川誠 教授の研究発表「深層学習(人工知能)を用いてドライアイを検出する方法」の概要
人間の目では区別が難しい、軽度のドライアイをスマートフォンだけで検出する方法である。スマートフォンのデジタルカメラによる瞳の画像撮影から、目の画像と涙液量のデータセットを生成。このデータセットを基に、ニューラルネットワークを使った実験を行い、深層学習(人工知能)による精度の高いドライアイ検出を実証したものである。

[論文情報]
・掲載誌:International Workshop on Advanced Image Technology 2021 (IWAIT 2021) ,
Proc. of SPIE, Vol. 11766, 1176633-4, Jan. 2021.
・題 名:“Study of Minor Dry-Eye Detection Using Smartphone Camera Based on Deep Learning”
・著者名:Y. Hong and M. Hasegawa
・DOI:10.1117/12.2590408

■長谷川誠 教授 プロフィール

・氏 名:長谷川 誠(ハセガワ マコト)
・略 歴:2002年 博士号取得(自然科学研究科/新潟大学)
 2005年 近畿大学 工学部情報システム工学科 助教授・准教授
 2013年 東京電機大学 工学部 情報通信工学科 准教授
 2015年 東京電機大学 工学部 情報通信工学科 教授(現職)
・研究室:画像処理研究室
・専門分野:知能情報学(画像処理、パターンマッチング、文字認識、生体認証)
・学会活動等:IEEE、情報処理学会、映像情報メディア学会、電子情報通信学会、画像電子学会

【ご参考】ライオン株式会社 プレスリリース
「AIが10秒で瞳の健康をチェック!『スマイル角膜チェッカー』サービス開始」(2024年2月8日 報道発表)
https://www.lion.co.jp/ja/news/2024/4507

<取材に関するお問い合わせ先>
学校法人東京電機大学 総務部(企画広報担当) 担当 多田・河井
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