アルビオン・東京電機大学が共同研究

2023.02.09

NEWS RELEASE

アルビオン・東京電機大学が共同研究
深層学習を活用した肌分析方法について研究発表

株式会社アルビオン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 章一)と東京電機大学(所在地:東京都足立区、学長:射場本 忠彦)は、AI技術の一つである深層学習を用いた新規肌分析方法について共同研究を進めています。このほど二つの学会にて研究発表を行いました。今後これらの技術をさらに進化させ、アルビオンでは、カウンセリングや商品選びのサポート、並びにお客様のスキンケアに対する期待感や満足度向上につなげていきたいと考えています。

※深層学習:人間の神経細胞の仕組みを再現したニュートラルネットワークと呼ばれるモデルを用い、画像認識や音声認識など、人間が自然に行う認知や学習と同じように、コンピュータに学習させる手法の一つ。

【研究①】深層学習を用いて肌の画像から表面化していないシミの画像を生成

加齢にともなう肌の状態変化の一つとしてシミがあります。シミは特に30代以降で徐々に肌の表層に現れてきますが、早期にその状態を知ることは、予防や日常のスキンケアにも役立つと考えられます。しかし、シミになる手前の状態を確認するには特殊なカメラでなければ捉えることが困難です。そこで深層学習を用いて、特殊なカメラを使用しなくともまだ目に見えないシミを確認できる可能性を検討しました。この研究により、通常のカメラで撮影した肌の画像から、表面化していないシミの画像を生成する技術を見出すことができました。

【研究②】深層学習を用いた化粧品の継続使用による効果の予測提案

現在、深層学習を用いた肌画像処理によって、今の肌状態を診断することができるようになっています。しかし、今の肌状態から、化粧品を使用し続けた肌の未来を予測するのは非常に難しいという課題に着目し、化粧品を一定期間使い続けた肌の画像を深層学習させることで、現状分析から化粧品を使用し続けた場合の効果を予測する方法について検討しました。この研究により、現状の肌の画像から、化粧品を継続使用した未来の肌を予測し画像化するアルゴリズムを構築することができました。

今後の展望

これらの研究成果を活かすことによって、現在の肌状態の確認、未来の肌の予測からお手入れ継続後の肌イメージの提案が可能となります。将来的には、この技術を適切な商品選びやお手入れに対するモチベーションアップの一助として活用することを目指しています。今後さらに肌分析方法の精度をあげ体系化を進めてまいります。

【お問い合わせ】
株式会社アルビオン  経営企画部 広報グループ TEL. 03-3538-7702(直通)
学校法人東京電機大学 総務部企画広報担当 TEL. 03-5284-5125(直通)

資料

【学会発表詳細】

■研究①
学会名:映像情報メディア学会 2022年冬季大会
開催日:2022年12月22-23日
発表者:松尾 瑠惟1、四本 健介2、川野辺 弘子2、中島 めぐみ2、長谷川 誠1
東京電機大学 株式会社アルビオン)

■研究②
学会名:2023 INTERNATIONAL WORKSHOP ON ADVANCED IMAGE TECHNOLOGY
(IWAIT 2023 Jeju, Koria 画像処理分野に関する国際会議)
開催日:2023年1月9-11日
発表者:Rui Matsuo1, Kensuke Yotsumoto2, Hiroko Kawanobe2, Megumi Nakashima2,and Makoto Hasegawa1
1Tokyo Denki University, 2 ALBION Co., Ltd.)

【東京電機大学 概要】

東京電機大学

所 在 地:東京都足立区千住旭町5番
創  立:1907(明治40)年9月11日
学  長:射場本 忠彦
https://www.dendai.ac.jp/

【株式会社アルビオン 概要】

株式会社アルビオン

所 在 地:東京都中央区京橋1-12-2
創  業:1956(昭和31)年3月2日
資 本 金:7億6,098万円
代  表:代表取締役社長 小林 章一
従業員数:3623名(2022年1月末日現在)