三井教授が藤倉化成(株)展示ブースのプチセミナーにて講演

2021.07.26

6月10日~13日京都で開催された「第58回 日本リハビリテーション医学会学術集会」企業展示会場に、本学の医用精密工学研究室と共同研究を行っている藤倉化成(株)が出展。
先端機械工学科の三井和幸教授がプチセミナーにて、自身が独自開発した「EAMブレーキデバイス」について講演しました。

プチセミナーの動画は期間限定で8月20日まで公開されています。
プチセミナー オンライン配信

「EAMブレーキデバイス」を採用した「RoboChemia® GS Knee」を展示

藤倉化成(株)の企業展示場では「RoboChemia® GS Knee(ロボケミア・ジーエス ニー)」が展示されました。
「RoboChemia® GS Knee」は、脳血管疾患による片麻痺患者の早期リハビリテーション向けの歩行練習を支援する「電子制御膝ブレーキ」です。従来の装具は、膝関節を固定した状態で使用するため、利用者の膝が伸びた状態となり、リハビリにより不自然な歩行を習得することになっていましたが、「RoboChemia® GS Knee」は、一般的な長下肢装具の膝継手に取り付けるだけで、自然な歩行が可能となり、リハビリテーションにおいて不自然な姿勢や体重移動などによる身体的負担を軽減できるようになりました。
2019年3月、三井教授と研究室所属の学生達が独自開発した「EAMブレーキデバイス」が、同研究室と共同研究をしている藤倉化成株式会社の新製品「RoboChemia® GS Knee」に採用。新材料「EAM(Electro Attractive Material:電気的吸引材料)」は、与える電圧の大きさで摩擦が変化するシートで、「EAMブレーキデバイス」は、EAMを円形の電極ではさみシャフトを通すことで、電圧でブレーキ力を調節することができる電子制御ブレーキです。これを用いることで、理学療法士(セラピスト)が手元のハンドスイッチで、利用者に合わせて立脚時は膝を固定、歩行時は膝を自由に屈伸する制御が可能になり、自然な歩行練習を実現することができるようになりました。

詳細はこちら:
(2019.03.11)先端機械工学科・三井教授が独自開発したEAMブレーキデバイスを搭載 片麻痺患者リハビリ用支援装置「RoboChemia® Gs Knee」が製品化
・工学部先端機械工学科 三井和幸 教授
RoboChemia® GS Knee