デザイン工学科 徳永弘子共同研究員とインタラクション研究室の学生4名が、オンラインサポ-ター養成講座の講師を務めました。

2021.07.14

デザイン工学科 徳永弘子共同研究員とインタラクション研究室の学生4名が、シニアオンラインサポート事業のサポーター養成講座の講師を務めました。

シニア層のコミュニケーションの活性化、孤立防止を目的として、シニアにZoomの使い方を指導するシニアオンラインサポーターを養成するための講座(主催:シニア食堂(NPO法人東葛地区婚活支援ネットワーク))で、徳永弘子共同研究員と学生4名が講師を務めました。

学生が中心となりシニアと同じ目線を心掛けた講座を運営

講座の開催は全4回。学生が中心となり、シニアに分かりやすいマニュアルを作成し、全体に向けた座学式講義を行いました。
講座の初日は6月18日。シニアの目線を心掛けた指導法など本番に向け入念に準備して臨みましたが、伝えることの難しさを痛感、講座終了後は次回の手法転換を話し合い、次の講座で改善しました。
実践を想定した演習では、学生一人一人がシニアにマンツーマンで操作を指導。参加者全員がZoomで部屋を作成し友達を招待するなど、操作方法をマスターすることができました。
今回講座を修了した方の8割は、今後修了検定を経てシニアオンラインサポーターとして活動されるとのことです。

徳永共同研究員と学生から講座を終えた感想など

システムデザイン工学部デザイン工学科 徳永弘子共同研究員
シニアの皆様との講習会を通して私たちも多くを学びました。学生達が高齢者のコミュニケーション支援の一端を担えたことは、インタラクション研究室において、大いに意味のある活動であったと思います。

金崎さん

システムデザイン工学研究科デザイン工学専攻 金崎虎ノ介さん(修士1年)
シニア目線というと若い人と比べ劣っているように聞こえるかもしれませんが、決してそんなことはありません。意欲的に前に進むシニアの方のパワーに圧倒され難しさも感じながら、楽しく講師を務めさせていただきました。

(左から)鈴木さん、江崎さん

システムデザイン工学研究科デザイン工学専攻 江崎航矢さん(修士1年)
本番直前まで緊張していましたが、シニアの皆さんの学びたいという強い気持ちを肌で感じ、講師の私たちが逆に引っ張られるような活気にあふれた講座となりました。いつの間にか緊張も消え、積極的に講師を務めることができました。

システムデザイン工学部デザイン工学科 鈴木奈央さん(4年)
マニュアル作成は思った以上に難しく、大変な時期はありましたが、シニアの方と楽しくコミュニケーションを取りながら進めていくことができたので、とても良い経験をさせていただきました。

大久保さん

システムデザイン工学部デザイン工学科 大久保宏美さん(4年)
友人や後輩に教える感覚とはまた違った視点で考えていくことがとても新鮮でした。自身の研究や授業内での考え方に早速活かすことができ、とても貴重な経験をさせて頂けたと改めて感じています。

インタラクション研究室の取り組み

インタラクション研究室では、会話以外の非言語情報(人の視線や表情)がコミュニケーションにどのような意味を持つのかを調べ、人とコミュニケーションがとれるコンピュータシステムをデザインしていきます。将来、会話ができるだけでなくまるで自分の気持ちや意図を理解してくれているかのような、人の視線や表情を認識できるシステムを作るため、人と機械を結ぶ、新しいコミュニケーションシステムをデザインしながら、さまざまな「コミュニケーションのかたち」について考えています。

<参考>