2023.04.18
理工学部 生命科学系が主催する第11回生命科学研究セミナーを開催します。
高校生の皆様にもお楽しみいただける内容となっていますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
地球の表面積の約7割を占める海洋は、『生命の誕生の場』であり『生物の進化の場』です。約46億年前に地球が誕生し、約40億年前に”海中で生命が誕生”したと考えられています。約4億2000万年前に植物が陸上に進出するまでの約 36 億年間という長い長い期間、生物は海の中だけで進化を続けてきました。
まず、核をもたない原核生物である海洋細菌(真正細菌、古細菌)や光合成を行う生物であるシアノバクテリア(藍藻類)の進化が続いていきました。さらに進化は進み、20 億年前前後には核膜に包まれた核をもつ真核生物が誕生し、約10億年前には多細胞生物が誕生しました。
約40億年間の生物の進化の場である海洋には、進化の過程で誕生し、現在でも存続している生物は、陸上の生物とは大きく異なる様々な生息環境に適応して生存しており、陸上とは異なる多種多様な生物が存在しています。これらの海洋独自の多様性をもつ生物を対象として、バイオテクノロジーの研究と応用利用を進めることを目的として、1980年代にマリンバイオテクノロジーが誕生しました。
海洋生物 (細菌、微細藻類、藻類、魚介類など) にバイオテクノロジーの技術を応用することで、陸上生物を主な対象としていたバイオテクノロジーでは獲得することができなかった新しい成果が次々と得られてきました。今後もさらに発展していくことに大きな期待が寄せられている分野がマリンバイオテクノロジーです。
今回は、このマリンバイオテクノロジーの研究と応用利用についてわかりやすく解説します。
お問い合せ先:理工学部生命科学系
pr_rb★bserver.b.dendai.ac.jp
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