TDU Space Project が2018年種子島ロケットコンテストに参戦

2018.03.23

TDU Space Projectが、3月8日から10日に鹿児島県で開催された「種子島ロケットコンテスト」に出場しました。
種子島ロケットコンテストは、自作模擬惑星探査機(CanSat)と自作モデルロケットの大会です。TDU Space ProjectはCanSat部門に出場しました。

TDU Space Project
TDU Space Projectは、摸擬人工衛星のCanSat(カンサット)の開発を通し、技術を向上させ、将来的には東京電機大学の人工衛星を打ち上げることを目標としています。
毎年9月に米国ネバダ州ブラックロック砂漠で行われる小型人工衛星の打ち上げイベント「ARLISS」、毎年3月に開催される「種子島ロケットコンテスト」に参戦しています。
CanSat
CanSatとは、缶サイズの人工衛星で、Can Satellitesの略称です。
TDU Space Projectの人工衛星は宇宙探査機に近いものです。重量は1050g以下で内径φ146mm、長さ240mmの円筒に、パラシュートと共に収納できるものを製作します。
この規定内に納めながら、企画、設計、製作、運用などすべてを学生が行う事で開発の総合力、人間性を磨きます。

TDU Space Project からのコメント

大会を終えて

「種子島ロケットコンテスト」では、CanSatを気球で地上から50 mまで上昇させ、パラシュートで降下、着地し、決められた目標地点に自律制御で走行します。競技は、目標地点に機体がどれだけ近づけたかとプレゼンテーションの2つで審査されます。

目標地点にゴールするために、2輪ローバーよりも高い走破性を持つ4輪駆動を採用することによって絶対スタックせず、更にボ
ディに炭素繊維複合材を使用し、落下衝撃を分散するモノコック構造を用いて耐衝撃性を高め、信頼性を上げる開発を行いました。

今大会では制御トラブルによってパラシュートと機体が切り離され、上空20mから自由落下しましたが、損傷なく走行すること
が出来ました。そして目標地点のゴールを機体が捜索し、目標地点を見つけることに成功しました。

次の大会では目標地点でのゴールを目指して、人工知能で機体自身が走行の最適化をすることで、環境が変わっても絶対にゴールする機体を開発し、優勝します。

大会出場機体

コンテスト会場の様子