2017.05.30
第14回TDUアイディアコンテストで優秀賞および産官学交流センター長賞を工学研究科 情報通信工学専攻の玉木 雄三さんが受賞されました。
深宇宙探査ミッションでは、探査機からの信号が極めて微弱であるため、アンテナの利得測定には高い確度が要求される。JAXAの深宇宙探査機に搭載されたアンテナの利得を小型電波暗室内で測定し、その不確かさを評価した結果、測定に使用したホーンアンテナの位相中心位置に起因する不確かさが支配的であることがわかった。
この不確かさは、アンテナの参照点間の距離と電波の伝搬距離の差により生じるものであり、アンテナの位相中心位置を知ることで減少させることができる。
本アイディアは、アンテナの位相中心位置を実測することで、被測定アンテナの利得を高確度に測定するものである。
東京電機大学では本学学生が自身の知識、興味、関心に基づいて、新規性のある発想を創出することを促進し、教育研究活動及び学生生活の活性化を図ることを目的として毎年開催しています。
この度は、優秀賞に加え産官学交流センター長賞をいただき、誠に有難う御座います。私のアイディアがこのような形で評価されたことに、とても大きな喜びを感じでおります。また、私を支えてくださった先生方や友人らに心から感謝しております。
私の所属するワイヤレスシステム研究室は、第1回から毎年アイディアコンテストに参加しており、これまで14年間途絶えることなく賞を頂いております。そのため、プレッシャーを感じながらの参加となりましたが、無事に伝統を繋ぐことができました。
このアイディアのきっかけは、卒業研究で取り組んだ衛星搭載用アンテナの評価に関する研究でした。様々な制約がある中で、どうすればアンテナ測定の精度を向上させられるかを考えこのアイディアに辿り着きました。今後も努力を重ね、社会に貢献できるような技術者になれるよう頑張りたいと思います。