第99号　「サポート募金の御礼」

　本学園では、平成25年度から「サポート募金」をスタートさせました。これは皆さまから、各キャンパスでの事業や学生・生徒活動等のさらなる推進をご支援頂くことを目的にした、寄付先をご指定頂ける募金です。現在は奨学金、課外活動、施設設備、創立110 周年記念事業、その他の5つの使途でお願いしています。昨年度は、1 億3百万円もの貴重なご厚志を賜りました。皆さまには厚く御礼を申し上げます。

　実は、新年度早々に大口の寄付を賜りました。本学、東京電機工業学校長などを歴任された故 波多諄三先生のご息女 深井様から、学生のためにと1億3千万円のご寄付を頂いた次第であります。波多先生は東大電気科をご卒業、実業界で活躍の後、電機学校教授に就任されました。そして東京電機工業学校、電機第一工業学校の校長を歴任、戦前戦後の厳しい学園運営を担われ理事、大学教授、学賓を務められました。小柄ながら毅然とした姿勢、謙虚で欲のないお人柄は多くの教職員、生徒に慕われ、勲四等瑞宝章、産業教育功労賞を受賞されました。

　今回のご寄付は、学園をこよなく愛された波多先生の御遺志を汲まれてとのことで、5 月22日に理事長室にお越し頂き、深い感謝の気持ちとともに、寄付栄誉賛助員の称号を贈呈させて頂きました。ご用意した波多先生のお写真を目にされ声を詰まらせた深井様のお姿、また先生やご家族の思い出話を拝聴するにつけ、先生のお人柄と学校への愛情が深く偲ばれました。

　創立110年の歴史を持つ今日の教職員は、いやしくも先人に、また後世に恥じることのないよう、心を新たに学校運営、教育・研究に邁進しなければならないと強く感じた次第であります。

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