第95号　「チームTDUで「最高の教育」を目指す」

　昨年のリオ五輪でラグビー日本代表は準々決勝まで進出、4位と大健闘したのを聞き、私は宿澤広朗氏を思い出しました。彼は早稲田大学で日本選手権2連覇を果たし注目されました。卒業後は当時の住友銀行に入行。為替ディーラーを務め、大塚駅前支店長時代には私は小柄な彼と商談もし、酒も酌み交わした経験があります。その後、彼は日本代表監督として世界最強チームを相手に歴史的勝利を収め、ワールドカップでも初勝利を果たしました。一方、銀行員としても頭取候補にまでなりましたが、惜しくも急逝され大変残念でした。彼の「努力は運を支配する」は今も心に残る言葉であります。

　実は、私も東芝時代にラグビーに熱中しました。ラグビーはイギリス発祥で紳士のスポーツとして人気があり、その基本は、「フェアープレイの精神」、「ノーサイドの精神」、「One for all, all for one」の精神なのであります。

　顧みますと、私たち教職員は「チームTDU」のメンバーと言えます。教職員は東京電機大学人として学生・生徒への「最高の教育」を目指します。分野や立場を越え、主体性をもち自立。お互いが信頼、連携することで1 人ずつの総和以上の力が発揮され、TDUはさらに強く成長していくと考えます。

　宿澤氏がラグビーに想像を絶する努力と情熱を捧げたのと同様、私たちも教育、研究そして社会貢献に、たゆまぬ努力と情熱を捧げていきたいと思います。

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