第93号　「ホームカミングデーでの邂逅」

　10月29日に、ホームカミングデーを開催しました。旭祭初日で天気もよく、多くの卒業生の皆さまをお迎えした次第です。

　特に今年は、私にとり一段と嬉しい日となりました。なんと中国上海から卒業生の秦翠琴さんが来校されたのです。実は、私が校友会理事長を務めていた時、当時の廣川理事長、岡村学長他と中国を訪問したことがあります。その時、上海を案内してくれたのが、実は秦さんだったのです。

　理事長室で懐かしいお顔を拝見すると徐々に思い出がよみがえり、当時の話やお互いの近況などに話がはずみ、旧交を温めた次第です。丹羽ホールでの挨拶で、思わず紹介させて頂きました。
　
　秦さんは、中国政府の留学生として1988年（昭和63年）に来日、理工学研究科修士課程に入学され、情報工学の研究に取り組まれました。修了後は日本NOK株式会社のグループ会社、日本メクトロン株式会社で6年間働いた後、上海にもどり名門、華東師範大学のコンピュータ学部助教授として教鞭を取られたそうです。

　秦さんは、当時外資系企業が中国に多数進出し始めていた状況をみて、日本にはあった人材派遣システムが中国にまだなく、需要が期待されると確信し、起業を決意。やはり日本の大学院を修了され富士通株式会社で働いていたご主人と会社を起こされたとのことです。現在会社は大きく成長、秦さんは上海、北京など中国内に6拠点置く（AULI TALENT UNITED GROUP）の会長として活躍されているとのことでした。

　国を越えて活躍する卒業生が母校を訪ねてくれた、大変嬉しい出来事でした。

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