第92号 「母校の門は諸君を一様に迎えている」

2016.10.20

 10月3日、ノーベル生理学・医学賞を東京工業大学の大隅良典 栄誉教授が受賞されました。日本人受賞者は3年連続、合計25人となり、母国日本を誇らしく感じた次第です。

 さて、ノーベル賞の設立者であるアルフレッド・ノーベルは、爆薬と魚雷の製造をしていた父親を見習いながら成長、米国で機械工学を修めダイナマイトを発明して巨万の富を築きました。しかし「死の商人」とも呼ばれた彼は、人類社会に最大の貢献をした者に賞を授与することを想起し、死の約1年前に遺言を作成したといわれます。

 ノーベル賞受賞者のように世界に貢献する大きな成果をあげた人でも、若い時代には学校で恩師に学び、自らの知識を育み育てた時期を過ごしたはずです。母校にとっては「卒業は学生自身の名誉だけでなく、母校の光栄とするところ」であり、いつでも喜んで卒業生を迎えるのが母校であると思います。

本学初代学長 丹羽保次郎先生も卒業生にこのような言葉を贈りました。
 「諸君がこの大学に入られたのも、よくいう因縁、または神の摂理であります。この学校で諸先生から技術を習ったということは、消えることのない事実なのです。そして忙しい技術生活の間にも母校のことを思い出していただきたいのです。母校の門は諸君を一様に迎えているということであります。」(「若き技術者に贈る」より抜粋)

 秋は、卒業生をお迎えする行事を多数予定しています。ぜひ多くの卒業生に母校を訪れて頂ければと思います。教職員一同、お待ち申し上げております。

母校の門は諸君を一様に迎えている ホームカミングデー(昨年の様子)

☆☆☆理事長メッセージ 第92号(2016.10.20)☆☆☆
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