第71号　「『東京電機大学で学ぶ』で講義して」

　少し前になりますが、6月25日に1年生の導入授業「東京電機大学で学ぶ」で講演をしました。これは私が、学生に直接講義する唯一の機会で、毎年、若い後輩たちに何を伝えようかと準備に力を入れ、当日を楽しみにしています。今年の講義は、「TDUを知って、TDUで学んで、TDUを楽しんで、卒業したら守って欲しい」という構成にし、講義に臨みました。

　実は私は、決して模範的な学生とは言えませんでした。しかし今回は、あえて学生時代の不真面目ぶり、そのせいで就職してから勉強不足で困ったこと、その後、一念発起して頑張り抜き、一流大学の同僚と肩を並べて仕事をし、現在に至っていることを率直に話しました。そして人間の脳には大きな差はなく、これからの努力次第で何とでもなる。また自分の経験をふまえ、何事にも真剣に取り組むこと、人生で起こる全てが勉強になることを真摯に伝えた次第です。

　授業後に学生が書いた感想文を見ると、「TDUの歴史に感心した」、「著名な先生が多いことに驚いた」、「活躍する卒業生が多く、就職が良いことが印象に残った」と自信をもってくれたもの、また「入学が本意でなく鬱々としていたが、講義を聞いて頑張ろうと思った」等、学生に思いが通じたようで安心しました。なかでも「理事長が自分たちに伝統を受け継いでくれたのと同じように、自分たちも後輩にTDUの伝統を受け継げるよう、頑張って勉強していきたい」との感想は、大変嬉しく感じました。

　これから成長していく若い学生諸君が、「本学を知り、活発に学び、楽しんで成長し、卒業後はTDUを守って欲しい」と願った次第です。

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