第16号 「卒業式によせて」

2010.03.15

学園創立100周年宣言を額装して理事長室に飾りました。これは2007年に本学園が創立100周年を迎えた際、「東京電機大学人の基本姿勢」として学内外にお示ししたものです。
 ご存知のように、建学の精神や教育・研究理念は明確です。もちろん、学園を支える教職員のあるべき姿勢も脈々と受けつがれています。しかし、この精神を文章にしたものは、それまでありませんでした。私は学園創立100周年を機に、創立者から今日に至るまで伝わる本学園の精神を、後世に至るまで引き継ぐべきこと、としてまとめました。この5つの文章に、すべてが盛り込まれていると思っています。教職員がこの基本姿勢を尊重し、常に行動の指針を拠り所として欲しいと考えています。

 さて、3月になりました。卒業式シーズンでもあります。本学も中学校・高等学校、大学と卒業式が挙行され、大学だけでも2,000名を越える卒業生が本学を巣立っていきます。振り返りますと、本学最初の卒業式は、明治41年8月、卒業生はわずか14名でありました。創立者で電機学校校長だった扇本先生は告辞でこう朗読されたと記録にあります。

「(前略)諸氏が蛍雪の功空しからず、遂に本校所定の学課を履修し、以て今日の月桂冠を得られたるは、諸氏の名誉たるのみならず、亦本校の光栄とする所なり。(後略)」

 卒業は学生の名誉、喜びであり、学校の喜びでもあるわけです。卒業生数は多くなりましたが、卒業式に臨む一人ひとりの思いは今も昔も変わりません。私も卒業生諸君を大いに祝福し、ともに喜びたいと思っております。

卒業式によせて

☆☆☆理事長メッセージ 第16号(2010.3.15)☆☆☆
◆隔週金曜日発行予定です。ご意見、ご感想、情報など是非お寄せください。
【編集・発行】学校法人東京電機大学 経営企画室 120-8551東京都足立区千住旭町5番 
TEL 03-5284-5125 FAX 03-5284-5180