令和4年度「学校法人東京電機大学学術振興基金『教育賞』」を決定

2023.02.01

NEWS RELEASE
報道関係各位

令和4年度「学校法人東京電機大学学術振興基金『教育賞』」を決定

学校法人東京電機大学

東京電機大学(学長 射場本 忠彦)は、このたび、令和4年度「学校法人東京電機大学学術振興基金『教育賞』」を決定しました。
「学校法人東京電機大学学術振興基金『教育賞』・『教育奨励賞』」は、本学における独創性が豊かな教育/特色ある教育/顕著な教育成果をあげた教科書/教育に関する独創的又は特色ある研究成果等を対象とし、教員等の業績を表彰するものです。平成4年度より開始した本賞は、今年度で30回目を迎え、これまでに55件が表彰されています。
今年度は『教育賞』を3件、選出しました(『教育奨励賞』は該当なし)。詳細は以下の通りです。

<令和4年度「学校法人東京電機大学学術振興基金 『教育賞』」の授賞業績>(3件)

業績の表題
全学初年次科目「東京電機大学で学ぶ」導入による学生の主体的な学びの醸成

授賞者(所属)
広石 英記、寿楽 浩太、五十嵐 洋(工学部)/花﨑 泉、山田 あすか(未来科学部)/石原 聖司、長原 礼宗(理工学部)/島田 尊正(システムデザイン工学部)/吉田 鋼(東京千住キャンパス事務部)/窪 雄也、此島 康之(教育改善推進室)/黒須 久夫(学生支援センター)

授賞理由
本業績は、エンジニアリング・デザインに必要な課題発見能力を生み出す観察力や情報収集力、コミュニケーション能力を養うための初年次教育である。
教育・学習の手法としては、テキストの読解や講演の聴講という受動的な学習と、それを基にした自分の考えをまとめて文章に表現すること、またその考えをグループで対話し、クラスでプレゼンテーションを行う能動的学習を組み合わせて実施している。
本授業によって、学生のコミュニケーション能力をはじめとした汎用的能力は飛躍的に向上している。さらに、学習内容は本学の教育・研究理念「技術は人なり」、建学の精神「実学尊重」の具現化を目指した自校教育、技術者倫理教育を包含している。毎年約2000名の学生が履修し、60名を超える教職員が関わり、2キャンパス・4学部で実施している授業は、他大学で例がない規模である。
以上により、本取り組みは、特色ある教育と認められる。

業績の表題
学生のやる気を高め、維持させる授業の実践:PBL導入による21世紀型スキルの育成をめざして

授賞者(所属)
河上 睦(理工学部)

授賞理由
本業績は、効果的なコミュニケーション力や創造力、分析力、柔軟性、問題解決力、チームビルディングなどの技術者として必要な「21世紀型スキル」と「英語運用スキル」を同時に育成するためのPBL型授業である。
授業では、理工系学生の興味を考慮したトピックを取り扱うことによって学生のモチベーションを継続させ、グループごとに新製品を企画し発表することをゴールと設定した。このPBL型授業によって、学生は、語彙知識が増加し、場面に応じた実践的な英語を身に付け、英語学習への意欲を継続させることが出来ており、理工系学生を対象とした独自の英語教育として高く評価できる。
以上により、本取り組みは、独創性豊かな教育と認められる。

業績の表題
「<ワークショップ型>授業の研究実践」-「科学×歴史」「理系×文系」「中高×大学」の連携授業-

授賞者(所属)
島崎 由紀子(中学校・高等学校)/阿部 善也(工学研究科)

授賞理由
本業績は、「教科横断的な教育の推進」及び「中高と大学との新たな連携」を目的として実践した中学校・高等学校と大学との共同プロジェクトである。
「科学×歴史」「理系×文系」「中高×大学」の連携授業として、中学校の生徒に「文化財の分析調査を疑似体験する」というワークショップ型の授業を実施した。授業では、「5世紀頃築かれた日本の古墳から発掘されたガラス椀とガラス皿が、いつ・どこで作られたものか、理系の資料と文系の資料から読み取り解明する」という課題を提示し、生徒達は理系資料「ガラス製品のX線分析の結果」と文系資料「歴史地図」から共同作業により結論を導きだす方針としている。
本プロジェクトは、文理融合・高大接続を中学校教育の段階で実現しており、同一法人に理工系大学と中学・高等学校を持っている学園の強みを活かした教育として高く評価できる。
以上により、本取り組みは、独創性豊かな教育と認められ、今後の中高大連携として他科目への展開も期待される。

■「学校法人東京電機大学学術振興基金」について

学校法人東京電機大学が設置する学内における教育並びに研究活動の助成および学内外の科学技術に関する優秀、顕著な研究に対する援助を行い、もって科学技術の振興に寄与すること等を目的として、特色のある教育並びに研究活動や奨学援助、国際交流などの奨励に資する事業を展開しています。

■「学校法人東京電機大学学術振興基金『教育賞』」について

「教育賞」は、独創性が豊かな教育(特色ある授業方法や授業システム)/特色ある教育(学内外から客観的評価を受けている授業方法や授業システム)/顕著な教育成果をあげた教科書/教育に関する独創的又は特色ある研究成果(教育改善を期待できる教育システム)等を推進した者あるいはグループ、または日頃の教授活動で創意工夫を凝らし本学の教育の充実向上に貢献した者あるいはグループを表彰しています。また、教育賞に準ずる顕著な教育を推進した者あるいはグループに対しては「教育奨励賞」として表彰しています。前回までに計52件を表彰しています(「教育賞」:26件、「教育奨励賞」:26件)。

<取材に関するお問い合わせ先>
学校法人東京電機大学 総務部(企画広報担当) 担当:多田・河井・本田
TEL 03-5284-5125/FAX 03-5284-5180  e-mail:keiei@jim.dendai.ac.jp
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