着座履歴記録アプリ「リレキログ」を東京千住キャンパスで導入開始

2020.11.16

NEWS RELEASE
報道関係各位

東京電機大学の新型コロナ対策
着座履歴記録アプリ「リレキログ」を東京千住キャンパスで導入開始
学生の自発的な利用により、感染拡大防止に活用

学校法人東京電機大学

東京電機大学(学長 射場本忠彦)は、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として、教室における学生の着座履歴を記録できる本学独自のスマートフォン用アプリ「リレキログ」を11月16日より、東京千住キャンパスの学生を対象に導入を開始しました。同アプリは、本学の坂本直志教授(工学部 情報通信工学科)が、移動履歴の記録のために開発。本学教員が開発したアプリを新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、教育現場で活用する試みです。授業で登校する学生に同アプリを使って着座履歴の記録を呼びかけ、学生の中で万一、罹患者が出たときに、濃厚接触者を特定するなど感染拡大防止等のツールとして利用します。

<リレキログ アイコン>

学生に感染者が発生した場合に、本学が当該学生から同アプリで記録した着座履歴情報(日時・教室・座席)を得て、それを全学生に公開することで、他の学生は自身が濃厚接触者かどうかを確認することができます。また、着座履歴情報から座席を特定できるため、同感染症に対する学生の警戒促進や、消毒作業および濃厚接触者の特定・追跡などを担当する職員の負担軽減にもつながります。さらにアプリ自体に通信機能を持たせず、セキュリティ面にも配慮しています。

本学は、在学生の安全と健康を最優先し、今年度の前期授業より座学はオンライン授業、実験・実習科目などの一部を対面授業で実施しています。大学院生や学部4年生については入構制限を段階的に緩和し、指導教員による入構許可を講じたうえで研究活動を続けてきました。
11月からは感染拡大防止対策のもと、東京千住キャンパスの履修登録者のうち1日あたり3割程度学生を指定(※)し、入構日も限定したうえで対面授業を行うこととしました。これにより、既に実施している研究活動および実験・実習科目と合わせ、5割程度の学生が対面による教育・研究活動を再開することになります。これを機に、本学では、学生に「リレキログ」を積極的に利用してもらうとともに、感染への自衛意識もさらに高めてもらい、同感染症の感染拡大防止につなげていきたいと考えています。
(※)指定に含まれない(登校しない)学生は、各教室からのライブ配信講義等を自宅等から受講することになります。

<着座履歴記録アプリ「リレキログ」の概要>
1.特長
1)学生が自身の着座履歴をアプリで簡単に記録可能
教室の机にあらかじめシールで専用コード(QRコード)を貼付け。学生は着座する際に「リレキログ」で専用コードを読み取ることにより、アプリ内に着座履歴(日時・部屋・座席の情報)を記録できます。
なお本学では、学生の授業出席確認は、各教室に設置した出席リーダーに学生証をタッチするデジタル形式を取っており、そのデータにより学生の入構状況を確認できる体制を取っています。よって学生の入構状況とアプリの記録により、より正確で確実な着座等の追跡ができ、感染拡大防止が見込めます。

<リレキログ使用方法>

2)陽性者らの着座履歴は大学が取得・公開、学生自ら濃厚接触者かを確認する方式
万が一、PCR検査で陽性となった場合や、同感染症に感染した可能性がある場合、当該学生からアプリ内の着座履歴情報をメール本文にコピー&ペーストして大学に送信。大学は、当該学生の着座履歴情報をメールやポータルサイトで全学生に公開します。各学生は、この公開情報と自身が「リレキログ」で記録した着座履歴を比較し、自分が濃厚接触者であるかどうかを自ら確認することができます。

<着座履歴の連絡方法>

3)セキュリティ面に配慮し、通信機能を持たない設計
セキュリティ面に配慮し、アプリ自体が通信機能を持たない設計としました。そのため、着座情報のほか個人情報が漏えいする心配がなく、速やかに導入できます。

4)学生の警戒意識を高め、座席の消毒や濃厚接触者の追跡等の負担も軽減
「リレキログ」では、着座情報(座った席)を具体的かつ個別に特定できるため、学生自身の同感染症に対する警戒を促す啓蒙効果が見込めるほか、感染拡大防止のために消毒する範囲を限定できる、濃厚接触者の特定・追跡もしやすくなるなど、担当職員ら運営の負担軽減にもつながります。

3.アプリ開発者
〇氏   名:坂本 直志(サカモト ナオシ)
〇所属・職名:東京電機大学 工学部 情報通信工学科 教授
〇学   位:博士(理学)(東京工業大学)
〇専門分野:通信工学、情報学基礎論、ソフトウェア、計算機システム、教育工学

4.アプリの提供方法
アプリはiPhone版とAndroid版を用意。それぞれiPhone版はAppStoreから、Android版は大学のITサービスを利用してダウンロードする形で配布します。
 ※AppStoreからの配布は準備中

<ダウンロード方法>

5.今後の展開の可能性について
「リレキログ」は今後、大学の講義以外のイベント等にも利用できるようにしたいと考えています。

<取材に関するお問い合わせ先>
学校法人東京電機大学 総務部(企画広報担当) 担当:本田・多田・石井
TEL 03-5284-5125/FAX 03-5284-5180  e-mail:keiei@jim.dendai.ac.jp
〒120-8551 東京都足立区千住旭町5番 https://www.dendai.ac.jp/