第5号「ホーチミン工科大学と協定締結」

　8月11日に、ベトナムのホーチミン工科大学を訪問し、ターン学長と協働協定の調印を行いました。
　コンピュータサイエンスに強い大学で、サイバーセキュリティにも大変力を入れている大学です。今回は3年に渡る交流が実って、サイバーセキュリティを中心とする協働協定を結ぶことが実現したものです。

　アジア圏の国においては、サイバーセキュリティへの関心が高まっており、どの国もサイバーセキュリティ人材教育に注目しています。東京電機大学のCySec コース（国際化サイバーセキュリティ学特別コース）を紹介すると、大変な興味を持ってコース内容の説明を熱心に聴いていただけました。

　ホーチミン工科大学は特に関心が高く、学生交流をぜひ実現したいと言っております。その熱意に応えることが、東京電機大学の国際化・発展につながると私は確信しており、ホーチミン工科大学を嚆矢としてアジアの大学群に働きかけたいと考えています。

　少子高齢化の先進国である日本は、その時代に適応する安心・安全対策が他国に先んじて進んでおり、関連する技術とノウハウは世界中で有用なものとなってきています。特にアジア特有の西欧と異なる文化に適応する安心・安全対策は、アジア各国では垂涎の的であることは間違いないところであります。

　この特徴をわが大学の発展への力とするためには、安心・安全教育の国際化（特に英語化）を推進し、優秀な留学生を多数受け入れることが必要であり、その体制を築くことが急務となります。現在進みつつある全学的改編の一環として、このような体制の強化を図りたいと考えています。

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