第2号「ほめる」

　学長に就任してから、色々新しい体験をするようになりました。その中で重要でかつ有用な体験は、自治体とのお付合いです。最初に4月23日、千葉県印西市の市制施行20周年記念式典に参列いたしました。次に4月29日、埼玉県坂戸市の第15回スポーツフェスティバルオープニング式典に参列いたしました。どちらも盛大な式典で、参列者の多さにまずびっくりいたしました。

　もっと感心し、かつ大学の長としての配慮とはこういうものかと、肝に銘じたことがありました。それは、それぞれの市民と市内の組織に対する表彰の手厚さでした。印西市の式典では、「産業経済功労表彰」を情報環境学部が授与されたわけですが、この授与も含めて255の個人・団体が、表彰されていました。坂戸市のスポーツフェスティバルにおいては、中学体操選手権全国大会で金メダルを取られた生徒をはじめ、全国大会レベルでの入賞者、入賞団体など、総計で26の表彰がありました。

　組織体に所属する方々の満足度を高めるために、両市とも隅々にまで目を配り、良いことを一つでも多く「ほめよう」とする姿勢に、心を打たれました。

　組織の長が気を配り、網羅的調査体制を作り、担当者が熱意を持って事に当らなければ、このようなことは出来ません。翻って本学において、学生を「ほめる」対象が網羅的で抜けがないのか、教職員を「ほめる」体制は十分なのかと考えさせられ、点検をしなければと思った次第です。

---