2011.03.11
今日は、課長相当者の集まりで私が講話した内容をご紹介したいと思います。
本学出版局が発行した「パワー トゥ ザ エッジ」という本があります。これはアメリカ国防総省の研究所による情報化組織論を一般向けにまとめたもので、本学の安田浩教授が監訳したものです。
その内容は、情報化時代を迎え、新たな組織形態と新たな指揮統制が生まれつつある。つまり権限を中央にもつ伝統的な組織や指揮統制から、権限を末端へ委譲し、直接的ではなく間接的に統制を実現する情報化社会の組織、指揮統制を実現することが、今後の組織のあるべき姿である、と説いたものです。
私は、「課長は、軍隊で言えば“軍曹”といえる。軍曹とは10名程の兵を預かり教育、叱咤激励し部隊の士気・秩序維持を担う存在で、その厳しさは鬼軍曹とも言われた。この本で言えばまさに“エッジ”と言える。さらに情報化社会では、中枢部が情報を独占し部署毎に断片的な指令を出すのではなく、中枢・末端がすべての情報を共有し,末端ごとに情報に基づいた分析・判断を行うようになる。つまり、課長職が意識を高め、各部門を活性化させることが組織の命運を握るのである。」とハッパをかけた次第であります。
※「パワー トゥ ザ エッジ ネットワークコミュニケーション技術による戦略的組織論」
安田浩 監訳, デヴィット・S・アルベーツ, リチャード・E・ヘイズ : 東京電機大学出版局
☆☆☆理事長メッセージ 第34号(2011.3.11)☆☆☆
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