第33号　「技術は人なり」

　２月１４日（月）に経営同友会の主催で、株式会社エヌエフ回路設計ブロックの高橋常夫社長の講演会が丹羽ホールで開催されました。高橋社長はホンダ在職中に、カーナビの発明やASIMOの開発など独創的な技術開発に関わられた方で、本田宗一郎氏の影響を強く受けたとのお話が、印象に残りました。
　振り返ってみると私たちは、様々な人から影響を受け、その後の人生の財産になっていると感じるのであります。特に、学生時代の恩師から受けた影響は、誰にでもあると思います。
　本学は、就職に強い大学との評価を頂いています。これは、卒業生の社会での活躍があって始めて得られるのであります。そして東京電機大学の卒業生の一人ひとりが、学生時代に恩師の影響を確実に受けていると思うのであります。
　初代学長の丹羽保次郎先生は在任中、卒業する学生に毎年講話をされました。先生は、　「私は常に『技術は人なり』といいます。（中略）立派な技術者となろうとする諸君は、人として立派であるように修養しなければなりません」と語り続けられたのであります。
　「技術は人なり」。これは東京電機大学教職員が共有する教育・研究の理念であります。そして、この理念を体現した卒業生が、今日の母校の高い評価を支えていると言えるのであります。

☆☆☆理事長メッセージ　第33号（2011.2.28）☆☆☆
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