第26号 「創立記念日によせて ~生徒に対し良い学校~」

2010.09.28

9月11日は103回目の学園の創立記念日でした。私は、創立者廣田精一先生、扇本真吉先生に学園のますますの発展と、東京千住キャンパスの無事開設を祈念した次第であります。
さて、その創立者のお二人が、常々自他ともに努めていた精神があります。年史に記されていますので、ご紹介します。

 「学校の存在も細大の校務も、生徒を前提とする。さうして本校生徒の多くは、昼の勤務のため復習予習の時間に乏しい。また勤務の都合、学資不足、兵役、健康等の理由のため長い年月通学することができない。これ等のことを忘れずに、生徒に対し良い学校にすることを根本義とした。」

 電機学校は創立当初、昼間一線で働き、夜間に勉強を志す生徒を受入れるため、夜間の学校でした。ですから、昼間授業をする学校と違い、生徒には様々な事情が生じます。創立者はそれを十分理解した上で、生徒にとって良い学校にしていくことに邁進したのであります。その結果が、「絶対に休講しない」、講義内容を事前に配る「アドバンス・コピー」の採用、「実物説明の重視」、「産業界等の一流の講師陣の採用」等の主義に結実し、社会から高く評価されたのであります。そして、これが生徒から感謝される学校になった理由でもあるわけです。

 今流に言えば、顧客重視ということかもしれません。しかし、そこに創立者の生徒への愛情と、日本の発展への強い想いを私は感じるのであります。

実物説明の重視 実物説明の重視

神田駅まで続いた下校生徒の波 神田駅まで続いた下校生徒の波

☆☆☆理事長メッセージ 第26号(2010.9.28)☆☆☆
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