研究所概要・ご挨拶

ご挨拶

齋藤 博之東京電機大学
総合研究所長
齋藤 博之

 総合研究所は、5つの研究部門、6つのプロジェクト研究所からなり、本学の教員が研究課題に応じて研究に参加し、その成果を地域社会との連携や産学連携を通して、広く社会へ提供していくことを使命として積極的に活動を行っています。
 最近では、独創性が高く、かつ実効性のある課題を重点的に支援する課題の募集や、特許出願の活用を促進するための制度を設け、従来以上に研究を推進する体制を整えています。
 また、将来の研究者育成の観点から、若手研究者支援にも注力しており、40歳以下の研究者の他、令和2年度からは博士課程の学生を対象にした課題を設定して研究活動を支援しています。

研究部門概要

総合研究所研究部門は、昭和56年の開設当時の3部門制(「エネルギー研究部門」、「マテリアル研究部門」、「システム研究部門」)から、本学の研究分野の拡大、発展を受けて、平成4年に「情報研究部門」を加えた4部門制に拡充され、また「システム研究部門」が「システム・バイオメディカル研究部門」に改称されました。以降18年間、4部門制で運営されてきましたが、平成23年度より、下記のとおり、社会的課題対応型3部門(「エネルギー・環境研究部門」、「生命・医工学研究部門」、「情報研究部門」)、そのための技術開発につながる「基盤工学研究部門」、知識を重視する「基礎科学研究部門」からなる5部門制に拡充されました。

エネルギー・環境研究部門(第1研究部門)

greedpic

エネルギーは人間の社会活動において欠かすことのできない要素であり、新エネルギーや再生可能エネルギーの開発およびこれらの有効利用技術に関する研究は非常に重要である。一方、エネルギー消費の増大は地球環境に深刻な影響を及ぼしてきており、環境負荷低減対策に関する研究は緊急のテーマといっても過言でない。本研究部門は、このように互いに密接に関係しているエネルギーと環境の問題の解決に寄与するための研究を行う。

生命・医工学研究部門(第2研究部門)

greedpic2

生命科学は生命現象を解明するとともに、医療・福祉など、人間の健康な生活を可能とするための基礎となる科学であり、ポストゲノム時代を迎え、その成果は 創薬、再生医療、診断・治療機器などの開発につながっている。また、医療・福祉の向上は、生命科学のみならず、様々な工学、情報技術の進展に負うところが多い。本研究部門は、生命科学、工学、情報技術などを駆使して、医療や広く人類の福祉に貢献する分野の研究を担当する。

情報研究部門(第3研究部門)

greedpic3

情報科学技術の急速な発展は、これまで経験したことのない速度と規模で社会変革をもたらしている。特にコンピュータの高速化と高度化は、そのソフトウエア の進展と相まって、人間の知的活動をも実現可能としつつある。さらに、通信技術の飛躍的発展と結びついて、世界的規模でのコミュニケーションが瞬時に可能 となってきている。情報研究部門は、このように急速に発展しつつある情報科学技術の基礎と応用に関する研究を行なう部門である。

基盤工学研究部門(第4研究部門)

greedpic4

電気、電子、機械などの工学は、新素材や機能性材料の開発、高度な加工技術、情報通信技術と結びついてメカトロニクス、ロボット工学などの新たな研究分野 を創り、新たな産業を創出して快適な生活を保障している。また、これらの工学は社会的課題であるエネルギー・環境研究、生命・医工学研究、情報研究を基盤 となって支え、成果に結びつける側面をもっている。本研究部門は、応用に視点をおいた基礎研究の重要性を認識し、このような工学研究を推進する分野であ る。

基礎科学研究部門(第5研究部門)

greedpic

理学や人文・社会科学などの基礎科学は、真理や原理・本質の探究あるいは解明を目的としており、現代の高度に発展した工業、情報、生命医療などの諸技術 は、このような基礎科学研究に支えられている。また、基礎科学は技術や社会のあり方、方向性に対して適切な指針を与える役割を担っている。すなわち、持続可能な社会の構築において礎となる研究の重要性を認識し、これを推進する部門として基礎科学部門がある。

関連コンテンツ